UberがGoogle&Oracleと提携しデータセンターのコンテンツをクラウド移行
米国の交通ネットワーク企業Uberは、クラウド大手のOracleおよびGoogleと契約を結び、同社のデータセンターのコンテンツの95%をクラウド上に移行し、他にもGoogle Ads、Google Mapsプラットフォーム、データベースプロバイダーのCloud Spannerなどのサービスを利用する予定であることが明らかになりました。
UberのCEOであるDara Khosrowshahiによると、いずれの契約も期間は7年となっています。UberがGoogle Cloud Platform(GCP)とOracle Cloud Infrastructure(OCI)に移行することで、生産性と規模を拡大しつつ、コストを大幅に削減することが可能です。移管は「数年以内」に完了する予定です。
今回の合意に基づき、Uberはインフラを更新し、人工知能、機械学習、セキュリティ、マイクロサービスなどのGoogle Cloudの機能を利用するため、同社のデータとアプリケーションをGoogle Cloudに移行します。
OracleとUberは、相互に有益な関係を築いています。OracleはUber for Businessの国際的なクライアントとして登録し、社員の国際的な移動や食事にUberを優先的なライドシェアサービスとして選んでいます。また、両社は共に、新しい小売・配送戦略を生み出すことを約束しています。
また、「株主価値を高めつつ、お客様への約束を果たすために、インフラコストを削減しつつイノベーションを最大化できるクラウドプロバイダーを必要としていました」とKhosrowshahiは述べています。
Uberの技術戦略担当シニアディレクターであるKamran Zargahiは、クラウドプロバイダーに移行することで、ハードウェアのサプライチェーンへの依存度が下がり、特定のサイバーセキュリティ防御とコンプライアンス基準を利用できるようになるとThe Wall Street Journalに語っています。
W.Media (Hazel Moises記者)より抄訳・転載
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