TargetがOCPに参加、エッジの知識を活かす
米国のリテール業者Target(ターゲット)が、Open Compute Project (OCP)に参加し、同社が持つエッジの専門知識の同財団への提供を目指すと発表しました。
OCPは、Facebookによって設立され、データセンターのハードウェアおよびソフトウェアの設計やベストプラクティスを共有しています。OCPには、大手通信事業者、クラウドプロバイダー、ハードウェアメーカー、および3MやShellなどの企業らが参加しています。Targetは、プラチナパートナーとしてこの財団に参加します。
「Targetにとって、共同作業やオープンソース化は新しいことではない。Targetのエンジニアの多くは、既に様々なOCPプロジェクトに参加しており、彼らの参加から多大な価値を得ている。本日の発表は、すべての人々の利益のためにオープンソースコミュニティを推進し、貢献するというTargetの長期的なコミットメントをさらに示すものである」と、Open Compute Project FoundationのCTOであるBill Carter氏はOCPのサイト上でこのような声明を発表しました。
TargetがOCPを標準化
TargetのCIOであるマイク・マクナマラ氏は、今週開催された同社のICONN infra cloud conferenceでの講演の中で、このニュースを明らかにしました。
同社はOCPに参加した最初の大手リテール事業者であるとマクナマラ氏は述べ、また、ハードウェアアーキテクチャにOCP標準を採用し、データセンター、配送センター、店舗全体でOCP認定ハードウェアを使用しています。また、同社の分散したフットプリントは、ネットワークとエッジコンピューティングに関し貢献できることを意味していると言います。
マクナマラ氏は次のように述べています。「我が社がOCPに独自の貢献ができるのは、エッジ・コンピューティングの分野である。我が社は2,000の店舗を持ち、それぞれがミニデータセンターとなっている。これは(一般的な)データセンターとは異なる環境である。我々が貢献できるのは、データセンターではなくエッジ用のコンピューティング環境をいかに開発できるかということ」
「店舗では、ブレードを失うと容量が3分の1になってしまう。ニーズや要求は通常とは異なる。我々はすべての作業から恩恵を受け、そして将来的にはエッジに貢献したいと考えている」
Targetは、Whole Foodsを買収するまではAWSを利用していましたが、同社は直接競合するAmazonへ資金を提供する事は辞め、AzureやGoogle Cloudにワークロードを移行しました。
Data Center Dynamics
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