ボルネオ島のコタ・サマラハンに初のデータセンター誕生
ボルネオ島のカーボンニュートラルタウンであるコタ・サマラハンは、サラワクを拠点とするTSG Groupとシンガポールを拠点とするCyclect Groupが参加するサラワクとシンガポールのコンソーシアムの主導により、同島初の大規模データセンターの立地に決定しました。
この200MWのカーボンニュートラル・データセンターは、エネルギー効率の高い技術を利用することが期待されています。グリーン・データセンターはビルト・トゥ・スーツ・モデルで建設さ れると伝えられており、これは施設のテナントが単独で使用することを意味しています。
TSG GroupのCEOであるDatuk Chris Chungは、発表セレモニーで次のように述べました。「国内のデータセンター業界が前向きな見通しを示し、この地域でクラウドサービスの需要が高まっていることを利用してサラワク州の可能性をさらに追求するときが来ました」
再生可能エネルギーを利用したグリーン・データセンターの建設は、データセンターから排出される温室効果ガスを削減しようという需要の高まりを受けて、活発になっています。現時点での推定では、データセンターは世界の総電力量の3%近くを消費しており、データセンターで使用されるエネルギーのほぼ大半は冷却に関係しています。
世界の液冷市場は、2023年からの年平均成長率(CAGR)27.22%で、2031年までに306億1000万米ドルに達すると予測しています。特に2023年から2028年にかけて、液浸技術およびダイレクトチップ冷却技術が年間30%以上の市場成長を遂げると予測されています。
液浸冷却では、テクノロジー機器を誘電体溶液に浸して発熱を抑えます。一方で、ダイレクト・ツー・チップ冷却では、GPUやチップセットの上に冷却液を入れたコールドプレートを直接取り付け、その間にはサーマルインターフェイス材を貼り付けます。
これまでは最も広く採用されている冷却方法は、エアコンやファンによる送風で放熱する空冷方式で行なわれてきました。
W.Media ( Jinny Kim 記者 )より抄訳・転載
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