中国のデータセンターとAI産業、増大する水需要への懸念

中国のデータセンターは、毎年3,430億ガロンの水を消費しています。これは2,600万人の居住に必要な量を満たすのに十分な量です。

近年、データセンターやAIの需要増加に伴い、水の使用量がさらに増加しています。また今後、中国におけるデータセンターの水使用量は劇的に増加すると予想されており、2030年までに30億立方メートルを超える水が必要になるとの試算もあります。

水の使用量増加の要因には、ChatGPTのような生成AIの発達も挙げられます。調査によると、ChatGPTの冷却システムには大量の水が必要で、1回の会話におよそ500mlが使用されているとのことです。

水はその効率性と手頃な価格から、依然として主要な冷却媒体となっています。しかし、環境負荷への負担が懸念される今、その使用量を削減するデータセンターは、ますます重要になってきています。

また、データセンターの増加はカーボンの排出も増加させ、環境に負荷を与えます。

排出量削減のために迅速な対策を行わない場合、データセンターの排出量は2030年までに2.5倍に増加し、現在のイギリスのエネルギー関連排出量のレベルに達する可能性があると、 研究者たちは警告しています。

W.Media （ Hazel Moises 記者）より抄訳・転載