EquinixがシンガポールのSembcorpと太陽光発電PPAを締結
データセンターコロケーション企業Equinixは、シンガポールで初の再生可能エネルギーPPA(電力購入契約)をSembcorp Industriesと締結しました。
Sembcorp Industriesの完全子会社であるSembcorp Powerは、Equinixに最大75MWpの太陽光発電と、30MWのガス火力発電を最大18年間供給します。
2030年までに世界中で100%の再生可能エネルギーの使用を約束するEquinixにとって、 この契約はシンガポールにおける同社の目標達成に向けた重要な一歩です。また、Sembcorpにとっても、再生可能エネルギーのポートフォリオを拡大する機会となります。
Equinixは現在、シンガポールに5つのデータセンターを運営しており、2022年に最後のデータセンターを開設しました。
同社は今回の計画において、シンガポール政府機関の在宅開発庁(HDB)が実施するSolarNova7プログラムを活用する予定です。
SolarNova7プログラムとは、シンガポール政府が2014年に開始したプログラムであり、政府所有の建物や住宅に太陽光パネルを設置し、再生可能エネルギーの普及を促進する取り組みです。 2027年には、シンガポールの総エネルギー消費量の約5%に相当する、年間推定420GWhの太陽光発電を目指しています。
Sembcorpは、シンガポール政府系投資ファンドであるTemasekが主要投資家です。同社はこれまで、Singtel、Google、MetaとPPAを締結しています。
Equinixは現在、世界中で22件のPPAを締結しています。これらの契約は稼働後、米国、オーストラリア、フランス、フィンランド、ポルトガル、スペイン、スウェーデン、シンガポールなどで年間300万MWhを超える再生可能エネルギーを供給する予定です。
この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。
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