Digital Edgeがタイの100MWデータセンターキャンパスに着工

タイの大手電力会社B.Grimmと提携

APACのオペレーターであるDigital Edgeが、タイ・バンコク郊外のデータセンターに着工しました。

Stonepeakが支援する同社は今週、タイの電力会社B.Grimm Power Public Company(BGRIM)と提携し、チョンブリー県における初の共同データセンターの起工式を開催しました。

この100MW規模のキャンパスは2025年6月に発表され、現在建設が始まっており、2026年第4四半期のサービス開始(RFS)を目指しています。

施設はバンコク東部のタイ東部経済回廊(EEC)内に位置し、両社によると、このプロジェクトはタイ国内でハイパースケールかつAI対応のデータセンターキャンパスを展開する総額10億ドルの投資計画の一環とのことです。電力はB.Grimm Powerの再生可能エネルギーによって供給されます。

Digital EdgeのCEO、John Freemanは次のように述べています。「チョンブリーでの初キャンパスの起工は、Digital Edgeにとって重要な節目です。B.Grimm Powerとの協力により、AI対応かつ持続可能なインフラを、顧客の期待と地域のニーズに応える規模とスピードで提供します。このキャンパスは、タイの急速なデジタル変革を支える基盤となるでしょう。」

Digital Edgeは、ニューヨーク拠点のプライベート・エクイティ企業Stonepeak Infrastructure Partnersによって2020年8月に設立されました。現在、日本、韓国、インド、マレーシア、インドネシア、フィリピンなどで24のデータセンターを運営・建設中で、合計1.1GW以上のIT電力を確保しています。タイ市場への進出は数年前から計画されていました。

一方、B.Grimm Powerは1993年設立のタイ最大級の産業用電力会社で、現在の発電容量は3,338MWで、2030年までに合計10GWの電力購入契約(PPA)を締結することを目指しています。

BGRIMは2024年5月にデータセンター業界への参入を発表しました。再生可能エネルギーによる300MWの電力供給を計画しており、業界向けの設備提供も行う予定です。

B.Grimm Powerのグループ社長、Harald Link博士は次のように述べています。「今回の起工式は、グリーンエネルギーと先端技術を融合させ、タイのデジタル未来を支えるという我々の共通ビジョンの実現に向けた次の一歩です。この施設は、世界のテック企業にサービスを提供するだけでなく、タイを東南アジアのデジタルハブとして強化する役割も果たすでしょう。」

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

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