Digital Edge DCが事業拡大資金として16億米ドルを調達

汎アジアのハイパースケールデータセンター開発・運営会社として知られ、インフラと実物資産に特化したオルタナティブ投資会社Stonepeakのポートフォリオ会社であるDigital Edge DCは、次の成長段階に向け、エクイティファイナンスとデットファイナンスの組み合わせにより、新たに16億米ドル超の資金を調達しました。

プレスリリースによると、今回の資金調達には、既存および新規投資家からの約6億4,000万米ドルの株式投資と、複数のキャンパス拡張に伴う総額10億米ドルの負債性資金調達が含まれるとのことです。これにより、Digital Edgeの事業拡大を加速させ、地域全体における顧客のクラウドおよびAI需要の増加に対応することを目指します。

拡大するDigital Edge DCのフットプリント

2020年初頭に設立され、シンガポールに本社を置くDigital Edge DCは、現在、日本、韓国、インド、マレーシア、インドネシア、フィリピンの戦略的拠点で、サービス中および建設・開発中の重要なIT負荷が500MWを超える21のデータンターを所有・運営し、さらに将来の開発用に300MWを保有しています。

2024年10月、Digital Edgeは韓国で3番目のデータセンター(SEL2)を開設しました。36MWのSEL2施設は、ソウルにある100MWの仁川キャンパスの最初の建物です。これに続き、Digital Edgeは年初に23MWのEDGE2施設を開設し、ジャカルタの拠点を拡大しました。

Digital Edgeは、2025年第2四半期にナビ・ムンバイに300MWのキャンパスで最初の施設を開設する予定であり、また東京都心に日本で9番目のデータセンター施設となるハイパースケールエッジ施設(TY07)を開設する予定です。

Digital EdgeのPresidentであるJohn Freemanは、「この効率的で柔軟な資金調達は、当社のビジョンの継続的な実行を加速させ、顧客のクラウド、AI、相互接続の要件によりよく対応するためのデジタルインフラのさらなる構築を可能にします」と述べました。

Digital Edgeの会長であり、Stonepeakのシニア・マネージング・ディレクターであるAndrew Thomasは、「既存および新規の投資家から寄せられた関心の高さは、Digital Edgeの実績、拡張能力、そしてアジア太平洋地域全体の顧客のために提供する絶え間ない集中力を証明するものです。2020年にDigital Edgeに設立投資をして以来、Stonepeakはこのプラットフォームが6か国に拡大し、真に汎アジア太平洋地域の足跡を残すことができたことを誇りに思います」と述べました。

また、Digital Edgeの最高経営責任者(CEO)であるSamuel Leeは、「これはDigital Edgeにとって大きな節目であり、このプラットフォームと私たちのチームの質の高さを証明するものです。われわれが達成したことを非常に誇りに思うと同時に、AI対応データセンター開発の次の段階を実現することを心待ちにしています」とコメントしています。

W.Media ( Deborah Grey 記者)より抄訳・転載

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