イギリスのラフバラー大学が2つのデータセンターをモダナイズ
UniがSchneiderのEcoStruxureを築50年の施設に導入
イギリスのラフバラー大学は、レスターシャー州にある2つのデータセンターのアップグレード・プロジェクトを完了しています。
今週、Schneider Electricはサービス・プロバイダーのパートナーであるon365と共同で、イースト・ミッドランズを拠点とする同大学のデータセンター近代化プロジェクトを納入したと発表しました。
このプロジェクトでは、Schneider Electricとon365が、EcoStruxure Rowデータセンター、InRow冷却ソリューション、Galaxy VS UPS、EcoStruxure ITソフトウェアなどの新技術を導入して、同大学のハスレグレイブ・データセンターとホリウェル・パーク・データセンターの情報処理インフラを近代化しました。
1909年に設立され、レスターシャーの町ラフボローに拠点を置くラフバラー大学は、スポーツ関連科目で世界第1位にランキングされています。523エーカーのキャンパスに約1万9500人の学生が在籍しています。
同大学は互いにフェイルオーバーとして機能する2つの主要データセンターを有しています。1950年に建設された古い施設Haslegraveと、2010年に稼動したHolywell Parkと名付けられた新しい施設です。
本プロジェクトは2段階に分けて実施され、on365はまずハスレグレイブの施設を近代化し、老朽化した不安定な高床フロアを交換してEcoStruxure Rowデータセンターソリューションを導入しました。さらに同社は、InRow DX(直接拡張)ユニットを導入し、冷却の信頼性を向上させるとともに、2022年のイギリスの夏の熱波の際にITと冷却オペレーションに悪影響を及ぼした熱波を含む、予期せぬ気象現象への対応能力を大学に提供しました。
ラフバラー大学のITスペシャリスト、Mark Newallは次のように述べています。「幸運なことに、キャンパスのほとんどが休暇中でしたが冷却システムはそのような状況を想定して設計されておらず、冷水回路や冷凍機は2重になっていませんでした。データセンターは単一障害点のない耐障害性を持つように構築していましたが、空調をサポートする外部システムを含む部屋の構造を制御できなかったため、その戦略は影響を受けました」
従来のUPSには SchneiderのギャラクシーVS UPSとリチウムイオンバッテリーが採用されました。EcoStruxure Rowデータセンター・ソリューションを使用することで、将来のIT拡張のための新しいスペースが生まれ、施設全体に「単一の障害点を持たない」設計が拡張されました。このソリューションは、その後ホリウェル・パーク・サイトでも再現されました。
大学におけるデータ駆動のすべての基礎レベルにおいて、HaslegraveとHolywellのデータセンターは、スポーツ科学における多くの進歩と、より持続可能な運営への移行を支える力となっています。Schneider Electricとon365と協力することで、私たちのデータセンターは、より効率的、効果的、かつ弾力的になりました。
ラフバラー大学は2021年、11年前のクラスターを置き換えるため、Lenovo、キャンパス内に新しいデータ&エネルギー・ハブを建設することを申請しました。このハブは、駐車場として使用されている小さな芝生のマウンドを、キャンパス地域暖房のネットワーク用のヒートポンプとサーバーで満たされた小さな平屋建ての建物に変える予定です。
データセンターとITシステムが最適化され、効率的に運用されるためには、体系化された予防保守プログラムが不可欠です。on365では、大学に大きな価値を提供するだけでなく、当社の広範なサポートとサービス能力を利用しながら、厳格な調達ガバナンスに対応できるようにするため、大学との緊密な連携を続けてきました。
Schneider Electric, UK and Irelandのセキュアパワー部門担当副社長Mark Yeelesは次のように述べています。「スポーツおよびアカデミアの熱烈な支持者として、on365のパートナーとともにこの複雑なプロジェクトが成功したことを誇りに思います。 Loughboroughは一流の評判を持ち、学生の経験に誇りを持っています。当社のEcoStruxureデータセンター・ソリューションを通じて、当社の重要なインフラを将来にわたって維持し、IT運用の信頼性と持続可能性を向上させる上で重要な役割を果たしたことになります」
この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。
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