Keppelが台湾で80MWのデータセンターキャンパスを開発

台湾に進出、最初のビルは2026年に稼動予定

Keppelは、台湾で初のデータセンターを開発します。

Keppel Ltdは今週、プライベートファンドであるKeppel Data Centre Fund II(KDCF II)が、Digital Decarbonization Solutions Platform(DDSP)とジョイントベンチャー(JV)を設立し、台湾北部に80MWのTier III相当のグリーンフィールドデータセンターキャンパスを開発すると発表しました。

KDCF IIは、合弁会社の50%の権益を保有し、残りはDDSPが保有します。DDSPは、APACのインフラ開発会社で、データセンターと脱炭素エネルギーソリューションの提供に注力しています。

同キャンパスは2つのフェーズで開発され、最初のものは2026年に運用開始される予定です。

Keppelによると、最初のビルは「世界有数のクラウドサービスプロバイダー」と長期契約を結んでおり、将来の拡張も可能だとのことです。

KeppelのファンドマネジメントCEO兼CIOのChristina Tanは、次のように述べました。「AIや半導体分野が活況を呈する中、絶好のタイミングで魅力的な投資を行い、台湾の繁栄するデータセンター市場に参入できることを嬉しく思います。台湾DCキャンパスは、80MWまで拡張できる可能性があり、アジア全域でAI対応のハイパースケールデータセンター資産のポートフォリオを拡大する当社の戦略を強化するものです。」

DDSPのFrederic Devos最高経営責任者(CEO)は、「Tier 1パートナーであるKeppelとの提携により、台湾でDDSP初のデータセンターキャンパスを発表できることを誇りに思います。このエキサイティングなコラボレーションは、脱炭素化と、持続可能な成長に対する私たちの共通のコミットメントを浮き彫りにし、私たちのお客様に利益をもたらすものです」と語っています。

同氏は、このキャンパスはDDSPがデータセンター事業者と共同で現在開発中の複数のキャンパスのうちの最初のものだと付け加えましたが、それ以上の詳細は明らかにされませんでした。

Keppelによると、KDCF IIは総資金の90%以上をコミットしており、同社は今年後半に主力データセンターファンドシリーズの第3弾を立ち上げる予定とのことです。

同社はアジア全域で、インドネシア、中国、シンガポール、マレーシアでデータセンターを運営・開発しています。シンガポールの政府系ファンド、Temasek Holdingsは同社の大株主です。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

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