
マイクロソフトが米国とヨーロッパで2GWのデータセンタープロジェクトを中止
TD Cowenのアナリストが26日に語ったところによると、マイクロソフトは、現在の需要予測に比して供給過剰のため、過去6か月間に米国とヨーロッパで、2GWの容量を持つデータセンタープロジェクトを断念したとのことです。ロイター通信によると、Michael Elias率いる同社はメモの中で、マイクロソフトが新たな容量リースから撤退したのは、ChatGPTメーカーのOpenAIの追加トレーニングワークロードをサポートしないという決定が主な原因だと述べています。
マイクロソフトによる多額のAI投資に対する投資家の懐疑的な見方は、投資回収の遅れや、欧米のライバル企業よりもはるかに低コストでAI技術を披露した、中国の新興企業DeepSeekの台頭によって強まっています。
TD Cowenのサプライチェーンチェックによると、マイクロソフトの撤退により、AlphabetのGoogleが国際市場のキャパシティを補うために介入し、Meta Platformsが米国で同じことを行っているとのことです。
26日に株価が1%以上下落したマイクロソフトは、「戦略的にペース配分したり、一部の地域でインフラを調整したりする可能性はありますが、すべての地域で力強い成長を続けます」と述べました。また、今年度AIインフラに、800億米ドルを投じる計画は順調に進んでいると付け加えました。
2月、TD Cowenのアナリストは、マイクロソフトが少なくとも2つの民間データセンター事業者との「数百MW」の容量のリースを破棄したと述べていました。データセンターへのアクセスを提供するAIクラウドの新興企業CoreWeaveは、今月初め、Financial Times紙が同社の最大顧客であるマイクロソフトが一部の契約から離脱したと報じた後、契約のキャンセルは見られなかったと述べました。
マイクロソフトとMetaの幹部は、1月のDeepSeek発表後、巨額のAI投資をサポートし、新しい分野で競争力を維持するために不可欠だと述べました。Alphabetは今年、ウォール街の予想を29%上回る750億ドルをAI開発に費やすと発表しており、Metaは650億ドルもの支出を約束しています。
W.Media (jan Yong記者)より抄訳・転載

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