マイクロソフトがドイツ・エルスドルフにデータセンターを建設

ベドブルクとベルクハイムに施設を開発する予定

マイクロソフトは、ドイツのエルスドルフにデータセンターを計画しています。

同社は、ドイツ・エルスドルフのヘッペンドルフ南約1kmの26ヘクタールの敷地に、データセンターを建設する予定です。

この計画は、2025年9月12日にエルスドルフ市によって発表されましたが、施設の詳細についてはまだ明らかにされていません。

エルスドルフ市長であるAndreas Hellerは、次のように述べています。「マイクロソフトの進出は、我々の小さな町にとって大きな節目です。『石炭からAIへ』という構造転換を象徴するものであり、革新的な発展と持続可能な雇用を通じて、今後数十年にわたりエルスドルフの経済と社会を強化するでしょう。」

DCDは、詳細についてマイクロソフトとエルスドルフ市に問い合わせました。

エルスドルフは、ドイツ西部ノルトライン=ヴェストファーレン州のライン=エルフト郡に位置し、ケルンの西にあります。マイクロソフトは、すでに近隣のベルクハイムとベドブルクでもデータセンターの開発を進めています。

2024年11月に発表されたこの計画では、同社は2つのデータセンターを建設する予定です。1つはベルクハイムのINKA: テラ・ノヴァ産業団地内の20ヘクタールの敷地に、もう1つはベッドブルクの新しいBEB61産業団地内の18ヘクタールの敷地に建設される予定で、いずれも2026年の稼働開始が期待されています。

今回のエルスドルフの計画により、ケルン近郊での開発は合計3拠点となります。クラウドリージョンは通常、冗長性確保のために3つ以上の「アベイラビリティーゾーン」つまりデータセンターが設けられます。

これらのプロジェクトは、マイクロソフトが2024年2月に発表した、AIインフラとクラウドコンピューティング能力を倍増させるための32億ユーロ(約34.4億ドル)の投資の一環です。この投資には、フランクフルトのクラウドリージョンの拡張と、ノルトライン=ヴェストファーレン州でのインフラ整備が含まれています。

同社は、2018年にドイツでのクラウドリージョン展開を発表し、フランクフルトに位置する「Germany West Central Azureリージョン」は2021年初頭に一般提供が開始されました。このリージョンは、3つの独立したデータセンターで構成されています。また、「Germany North Azureリージョン」も存在しますが、現在は「サポート対象外」とされており、West Centralリージョンとペアで運用されています。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

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