マイクロソフトがインドのAIとクラウドコンピューティングに30億ドル投資へ

ナデラ CEOが、ベンガルールでのマイクロソフトAIツアーでインドへの投資を約束

マイクロソフトは、インドにおけるAIとクラウドコンピューティング能力の拡大に約30億ドルを投資します。

サティア ナデラ最高経営責任者(CEO)は1月7日未明、ベンガルールで開催されたマイクロソフトAIツアーにおいて、この投資コミットメントを発表しました。

同氏はスピーチの中で、「AIは単体で動作するものではなく、コンピュートスタック全体を必要とします」と述べ、「インフラは最優先事項である必要があり、私たちはそのすべてのレイヤーでイノベーションを起こしています」と続けました。

マイクロソフトは、中央インド、南インド、西インドなどにクラウドリージョンを有しているほか、世界的には、60以上のクラウドリージョンと300以上のデータセンターを有しています。

さらに今回、ADVANTA(I)GE INDIAイニシアチブの一環として、2030年までにインドで1,000万人のAI人材を育成する計画です。

今回の投資誓約は、ナデラCEOがインドのナレンドラ・モディNarendra Modi首相と会談したことを受けたものです。1月6日、Modi首相はXにおいて、「Satya Nadella、あなたに会えたことを本当に喜ばしく思います。マイクロソフトのインドにおける野心的な拡張と投資計画について知ることができて嬉しいです。また、技術、イノベーション、AIの様々な側面について議論できたことも素晴らしかったです。」と投稿しています。

マイクロソフトのインドにおけるプレゼンスとしては、プネー(中央インド)、チェンナイ(南インド)、ムンバイ(西インド)の3つのクラウドリージョンがあり、いずれも2015年に開設されました。ムンバイのリージョンは上場廃止となり、予約制のアクセスリージョンに変更された可能性があります。

2024年、マイクロソフトはプネーのヒンジャワディ地域にデータセンター開発用に16エーカーの土地を取得しました。同社はハイデラバードでも開発を検討しており、昨年5月に48エーカーの土地を購入しました。これは新たなクラウドリージョンを開発するためと見られます。

マイクロソフトはここ数日間のうちに、2025会計年度にAIデータセンター建設に800億ドルを投じる計画を発表し、これは昨年から大幅に増加しました。そのコミットメントの半分以上は米国で行われる予定です。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

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