AWS Rockfish計画資料から米テキサス州の3か所のAmazon新データセンター計画が判明

Amazonのデータセンター3か所がテキサス州で開発中であることから、新たなクラウドリージョンが誕生する可能性が示唆されています。

これらの施設は、「Rockfish」というプロジェクト名として、多くの計画文書の中で明らかにされました。

ベクサー郡に提出された証書によると、Amazonは2020年10月、サンアントニオ市南東部の工業用地の一部を、「Rockfish」として地元の開発会社Bitterblue社から取得しました。同社は、11625 Old Corpus Christi Highwayに、5,600万ドル、10万9,600平方フィート(1万100平方メートル)のデータセンターを建設する予定で、2021年末の完成を目指しています。

コーパスクリスティ・ハイウェイの他にも、AWSは「AWS Rockfish」という名称でサンアントニオ地域に建設プロジェクトを申請しています。同社は、 7400 Potranco Road, TX 78251において、3,100万ドルをかけて109,600平方フィートの「将来のデータセンター構築に向けたコア&シェル(倉庫)の設置」とするプロジェクトを、また、 TX-211 & Potranco Road, TX 78245で5,590万ドルを投資し、109,600平方フィートの「データセンターの新築および新規設備」とするプロジェクトをそれぞれ申請しています。この3つのプロジェクトの完了予定日は同一で、Gensler(ゲンスラー)が設計会社として登録されています。

AWSのテキサス新リージョンが登場するのか?

AWSのリージョンは通常、 アベイラビリティゾーン と呼ばれる3棟のデータセンターのグループにより構成されていますが、AWSはこの件に関して何も公表していません。同社は現在、テキサス州には、ダラス・フォートワースとヒューストンにCloudFrontのエッジロケーションを持っていますが、専用のデータセンターやリージョンはありません。

昨年、AWSの広報担当者はSan Antonio Expressに対し、同市での計画について尋ねられた際、「Amazonは将来のロードマップについてコメントしない慣習になっている」と答えていました。現在、DCDはAWSに対しコメントを求めています。


また、コーパスクリスティの施設にも近隣住民が集まることになっています。Bitterblue社は、施設に隣接する200エーカー以上の空き地を、住宅、小売店、工業用スペースなどに分けて開発することを目指しています。今週、市の計画・土地開発委員会に提出された提案資料によると、120エーカーの区画に637戸の一戸建て住宅、15エーカーの区画に340戸の集合住宅を建設する案が示されました。

またそこには、小売店用に8エーカー、オープンスペースと排水用に18エーカー、データセンター用の工業用スペースとして50エーカーの区画も用意されています。

Data Center Dynamics

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