Northvoltが世界初のバッテリーエコシステム全体をカバーする7億5000万ドルのR&Dキャンパス設立
Northvoltは、スウェーデンのベステルオースにあるNorthvolt Labを拡張し、欧州で成長するバッテリー産業の技術革新を促進するための完全統合型エコシステムを構築することを発表しました。
この新キャンパスはNorthvolt Labのうち、既存のセル生産工場とそれに隣接する試験施設、そしてリサイクル原料を直接現場で生産するリボルト・パイロット・リサイクル・プラントから構成されます。総額7億5,000万ドルを投じたこのキャンパスでは、活物質やセルの設計から、バッテリーシステムやリサイクルに至るまで、リチウムイオン電池の設計・開発・ライフサイクルに関わるバリューチェーン全体を網羅したツールボックスを提供します。
Northvolt共同設立者兼CEOピーター・カールソンは次のように述べています。「現在、電気自動車への移行には、不可逆的な勢いがあります。当社はこの勢いに乗じて、安全で持続可能なバッテリーソリューションへの移行をさらに加速させるための拡張を行います。これにより脱炭素社会に向けた競争の中心となる技術において、欧州が主導的な地域として浮上するために必要な基盤を作ることができると確信しています。」
最初の新施設は新しいバッテリーセル材料や製品の研究開発センターとして建設中です。これによりNorthvoltは、カスタマイズされたソリューションに対する需要の増加に対応するキャパシティを広げるとともに、次世代のセル技術の限界を押し広げることができます。同時に15,000平方メートルの新しいオフィスも開発中で、Labで働く従業員を現在の400人から少なくとも1,000人に増やすことができます。
加えて新しいカスタマーセンターは、パートナー、スタートアップ企業、スケールアップ企業、学識経験者が集い、協力し合い、バッテリー技術や電動化に携わる欧州の産業プレーヤーをまとめて前進させるためのスペースとして機能する予定です。
チーフ・ディベロップメント・オフィサーAnno Yasuo(阿武保郎)は次のように述べています。「このキャンパスの設立は、世界をリードするバッテリー技術を提供するという当社のミッションにおいて、自然な次のステップです。研究開発、セル設計・モジュール開発、バッテリーリサイクル、製造プロセス開発など、これらの分野は単独で進めることはできません。パズルのすべてのパーツを1つのキャンパスに集めることで、世界のバッテリー市場に向けたバッテリーソリューションを開発するための独自の立場を確立することができます。」
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