CyrusOne がドイツのフランクフルトに72MWのデータセンターを計画中

今年初めに買収したユーロパークのオフィス用地の計画を発表

CyrusOne はドイツのフランクフルトに新しいデータセンターの計画を発表しました。

今週同社は、ゾッセンハイムにあるユーロパークオフィス用地の買収に続き、FRA6と名付けられた次期データセンターをフランクフルトに建設することを計画していると発表しました。

FRA6 は27,500平方メートルの敷地に、4階建てで合計72MWのIT容量を提供する予定で、各階には18MWの供給能力が見込まれています。開発に要するスケジュールは公開されていません。

CyrusOneの欧州営業担当副社長のAndreas Paduchは次のように述べています。 「今回のユーロパーク用地の買収は、ヨーロッパのデジタルキャピタルとしてのフランクフルトへの CyrusOneのコミットメントと、現在進行中のヨーロッパでの事業拡大を更に示すものでもあります。当社は、今後もフランクフルト地域におけるプレゼンスを高めていくことを視野に入れて、継続的に市場の評価を行なっていきます。FRA6に対するハイパースケールのお客様やその他の大企業との初期の話し合いで、FRA6に対する初期の関心が非常に高いことが判明しました。この市場における専門知識と、顧客のビジネスの成功と事業拡大の目標に役立つような一貫したソリューションを提供する能力の両方を実証することになりました」

2023年1月に、CyrusOne が投資グループのCorumから9,500万ユーロ(1億230万ドル)で、Wilhelm-Fay Strasse 31-37にあるユーロパークの敷地を買収しました。この売却の時点では、敷地はドイツ銀行に貸し出されていました。

当時、DCDに対してCyrusOneはこの買収を確認し、このサイトが顧客に対してさらなるデータセンターのキャパシティを供給する「重大な機会」を提供すると述べましたが、詳細については明らかにされていません。

今回の売却に際し、JLLの欧州・中東・アフリカ地域国際資本市場担当取締役であるLuke Jacksonは、「既存の50,000平方メートル(528,200平方フィート)は現在はドイツ銀行に2年間の平均未経過リース期間(WAULT)で一括賃貸されていますが、中期的にはハイパースケール施設に再配置される予定です」と述べている。

現在は、KKR所有のCyrus Oneがフランクフルトで5つの施設を運営中または開発中で、そのほとんどが買収した場所から500mも離れていない道路の反対側に位置しています。

2017年に Zeniumから買収した Frankfurt l は 4,950 ㎡(53,400 平方フィート)、Frankfurt II は 8,400 ㎡(90,350 平方フィート)で 17.6MW を供給しています。Frankfurt IIIは11,500㎡(123,800平方フィート)で22MW、 Frankfurt IVは5,400㎡(58,050平方フィート)で11MWを供給しています。

2021年11月、当社はドイツ・フランクフルトの東に位置するハナウ地区に90MWの施設「FrankfurtV」の建設計画を発表を行いました。2023年第2四半期に建設が開始され、2024 年第3四半期に最初の9MWの容量が供給される予定となっています。

Digital Realtyは、近隣のWilhelm-Fay Straße 15に事業所を構えており、この事業所は全棟完工時には3棟、16,700平方メートル(180,000平方フィート)、総出力は27MWになる見込みです。 Coltは、フランクフルト西部のWilhelm-Fay Straße 7に、1,140平方メートル(12,300平方フィート)で2.4MWの施設を稼働させています。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

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