
NvidiaがGW規模のデータセンターのリファレンス設計を開発中
建設前にデータセンターをモデリングするためのデジタルツインを開発中
Nvidiaは、ハードウェアに最適化されたデータセンターのリファレンスデザインと拡張デジタルツインを開発しています。
Nvidiaは今週、シリコンバレーで開催されたAIインフラサミットにて、「AI Factory Giga-Scale Reference Designs」と呼ばれる、世界中のパートナー企業やエンタープライズ向けに共有されるデータセンターのリファレンス設計を開発していることを発表しました。
同社は、AIハードウェアに最適化された高性能かつ省エネルギーなインフラを構築するために、「Omniverse Blueprint」デジタルツインを提供すると述べました。この設計図は、今年初めに導入されており、現在も拡張が進められています。
今年初め、同社はAIファクトリー向けのデジタルツイン「Omniverse Blueprint」を導入しました。これにより、顧客はデータセンターのあらゆる要素を詳細な3Dモデルとシミュレーションデータとして統合し、高密度なハードウェア設計やGW級施設の事前モデリングが可能になります。
このデジタルツインは、データセンター内のITシステムと、電力・冷却などの運用技術を統合します。今回の新たな取り組みでは、地域の発電設備、エネルギー貯蔵システム、冷却技術、運用用AIエージェントなども統合され、より広範なシステム設計が可能になります。
Nvidiaは、次のように述べています。「AIファクトリーは、電力網、水供給、交通ネットワークといった広範なシステムに接続される必要があります。これらはライフサイクル全体を通じて、信頼性とスケーラビリティを確保するために慎重な調整とシミュレーションが求められます。インフラと技術スタックを同時に設計することで、電力・冷却・計算・ソフトウェアを統合的に最適化する真のシステム設計が可能になります。シミュレーションはこの変革の中心的役割を果たします。」
電力・冷却分野での協力企業には、Schneider Electric、Siemens Energy、Vertivが含まれます。その他にも、Cadence、emeraldai、E Tech Group、phaidra.ai、PTC、ETAPと連携するSchneider Electric、Siemens、Vertechなどが参加しています。
この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。
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