決済サービスのVisaがナイジェリアにデータセンターを計画

すでにナイジェリアに10億ドルを投資

世界的な決済サービス会社Visa Inc.が、ナイジェリアでデータセンターの開発を計画しています。

Visaの中央・東ヨーロッパ、中東、アフリカ地域代表のAndrew Torreが明らかにしたところによると、このデータセンターは、同社がすでにナイジェリアに投資している10億ドルに追加されるものだとのことです。

同氏は、「ナイジェリアへの投資はこれまでも行ってきましたし、今後も継続していきます」としつつ、「データセンターがナイジェリア市場に新しいテクノロジーをもたらし、デジタル経済を支える一助になることを期待しています」と述べました。

また、HugoやSamsungを含む同社のパートナーは、同国でモバイル決済サービスを開始するためにVisaの技術を必要としているとも話しました。

データセンターの詳細については、所在地を含め明らかにされていません。DCDはVisaに詳細を問い合わせています。

Visaはまた、アフリカの決済テクノロジー企業Interswitchに2億ドルを投資し、テクノロジーを使って零細農家を支援する企業ThriveAgricと提携しています。

ナイジェリアのKashima Shettima副大統領は次のように述べました。「アフリカにある10社のFINテックのうち、約8社がナイジェリアにあり、Moniepointが新たに加わりました。農業は、現政権が掲げる8つのアジェンダのカギを握っています。Bola Ahmed Tinubu大統領は、ナイジェリアの農業を再ポジショニングすることに熱心であり、我々もテクノロジーに投資し、近代化に投資しなければなりません。」

「農業を改善しなければならないのであれば、近代化を受け入れ、農産物価格、種子、肥料、中間技術を改善しなければなりません。ThriveAgricultureは食料安全保障に重点を置き、農家に最新のデータを提供する会社です。そしてその裏支えのもと、ナイジェリア政府とVisaのパートナーシップは、飛躍的に成長することでしょう。」

Visaは4つのデータセンター(米国に2つ、英国に1つ、シンガポールに1つ)を有します。英国とシンガポールのデータセンターは2017年に初めて発表されました。2022年にはバージニア州のデータセンターが100%太陽エネルギーで稼働すると発表しています。

ナイジェリアのデータセンターの大半はラゴス周辺にあり、首都アブジャの市場は小さいです。オペレーターには、Layer3、MTN、Rack Centre、Digital Realty、Africa Data Centres、NTT GDCなどがあります。NxtraとBenue Digital Infrastructureも同国内でデータセンターを開発しています。

昨年12月、Huaweiはナイジェリアのクラウドリージョンを立ち上げ、United Bank for Africaが顧客となっています。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

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