Yandex、ロシア・カルーガに63MWの新データセンターを計画中

同社最大の施設となる予定

Yandexは、ロシア西部のカルーガ州に63MWの新しいデータセンターを建設する予定です。

新施設は、モスクワの南約100マイルに位置するカルーガのグラブツェボ工業団地に建設される予定です。

同社によると、新しいデータセンターは13万平方メートルの広さで、63MWの容量を持ち、1台あたり15kWの負荷がかかるサーバーラック3800台以上を収容することができるといいます。設計図では、4つのデータホール棟が中央の建物でつながっています。

最大のデータセンターとなり、PUEは1.07〜1.09で運用されるといいます。開設は2023年後半を予定しています。

新施設は、Yandexサービスの内部インフラとクラウドプラットフォームの両方にサービスを提供する予定です。

「Yandex Cloud 」が利用するデータセンターの実際の稼働率は、過去3年間99.9996%を下回ることはありませんでした。今回、新たに4つ目のアベイラビリティゾーンを設け、Yandex のデータセンターが持つ最高の信頼性基準をすべてサポートすることになりました。Yandex CloudのCEOであるAlexey Bashkeev氏は、「これは、我々の顧客の円滑な運用を保証するだけでなく、顧客の長期的な成長のためのプラットフォームとなるでしょう」と述べています。

Yandexは現在、ロシアで4つのデータセンター(ウラジーミル、サソボ、イヴァンテフカ、ミティシキ)とフィンランドで1つ(マンツァラ)を運営しています。

フィンランドにある40MWの施設は今年、電力契約の終了に伴い地元のエネルギー網から切り離されたため、バックアップ発電機に頼らざるを得なくなりました。同施設の状況について、これ以上の更新は行われていません。

YandexはまだEUと米国から制裁を受けていませんが、同社の幹部2人が制裁を受けており、Yandexは制裁の可能性を回避するために、同社のメディア事業をロシアのソーシャルメディアプレーヤーVKに売却すると発表しています。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

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