ロシアのソーシャルメディア企業VKが、サンクトペテルブルグにデータセンターを建設へ

最近モスクワで施設を立ち上げたVKは、サンクトペテルブルクにも新たなデータセンターを建設する予定です。

ロシアのFacebookとして知られる同社は、先週、サンクトペテルブルク国際経済フォーラムにおいて、同社と地元政府との間でパートナーシップ協定が締結されたことを発表しました。

場所や仕様、プロジェクトのスケジュールなどは公開されていません。同社はすでに同市で施設を所有しています。

VKは、独自のデータセンターのネットワークにより、ユーザーや企業向けのサービスの高いパフォーマンスと信頼性を維持できると述べています。また、今回の拡張により、企業がクラウド技術に基づくITインフラを開発することが可能になると付け加えています。

VKのCEOであるVladimir Kiriyenkoは次のように述べました。「サンクトペテルブルクはVKにとって歴史的に親密な地域であり、わが社の主要なプロジェクトはここから始まりました。私たちには長年のパートナーシップがあり、これからも喜んで発展に寄与したいと思っています。だからこそ、サンクトペテルブルクに新しいデータセンターを建設することを決定したのです。」

「わが社はITインフラの基盤としてクラウド技術の利用を計画しており、これによりコンピューティングパワーの管理の柔軟性と投資収益率が向上します。」

VKは現在、モスクワとサンクトペテルブルクで合計約1300ラックのリース施設を運営しているようです。

同社は最近、モスクワのドモジェドヴォ地区に5,400平方メートル(58,125平方フィート)のパフラ・データセンターを開設しました。同市内では、さらに2か所の計画があるようです。

VKの2023年のデータブックによると、同社のデータセンターが昨年消費したエネルギーは5,970万kWh(キロワット時)で、2022年の5,370万kWhから増加しているとのことです。

同社によると、この増加は、データセンターのアップグレードやシステム変更の計算によるもので、また、VKサービスの利用者の増加や、VKプラットフォームでのユーザーによるコンテンツ消費の増加も影響しているとしています。

TAdviserによると、VKのITインフラ・データセンター・ネットワークは子会社のM100によって開発・維持されているとのことです。

サンクトペテルブルクのAlexander Beglov知事は、次のように述べました。「VKのデータ保存・処理センターは、10年以上レニングラード地方で運営されています。データセンターのインフラ整備は、ロシアのデジタル化をリードする都市のひとつとしてのサンクトペテルブルクの地位を強化するでしょう。」

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Caféが日本向けに抄訳したものです。

関連記事一覧

  1. この記事へのコメントはありません。