Khazna社がエジプト・カイロにUAE国外初のデータセンター建設へ

今後はサウジアラビア、クウェート、モロッコへの進出を視野に

UAEのKhazna Data Centersは、海外進出を進めており、カイロに新たなデータセンターを建設してエジプトに進出する計画であることを発表しました。

Khazna社は、エジプトの首都にあるMaadi Technology Parkにおいて、地元IT企業のBenya Group社と提携し、2億5千万ドルのデータセンターを新たに建設する予定です。

データセンターは、40,000平方メートル(430,550平方フィート)の敷地内に、25MWの容量と、最大50MWの拡張計画を備える予定です。今年末に建設を開始し、「3年以内に」完成する予定です。

Benya Groupの会長兼CEOであるAhmed Mekky 氏は、「Khazna社との提携を発表し、ハイパースケールデータセンター構築分野に本格的に取り組むことができるようになり、非常にうれしく思っています」と述べています。新設されるハイパースケールデータセンターは、エジプトの市場のニーズを満たすだけではなく、その幅広い機能によって、アフリカや 中東諸国にもサービスを提供していくことになります。

また、Khazna Data Centers社のCEOであるHassan Alnaqbi 氏は、「今回のBenya社とグループのコラボレーションは、Khazna社の地域におけるプレゼンス拡大のための重要な節目となるものです。高品質のハイパースケールデータセンターを提供する当社の専門知識と実績に、Benya社の現地での知識と経験を加えることで、この地域のお客様に最高のデータセンターサービスをご提供し、エジプトがデジタル経済発展を支援するデータストレージの極めて重要なハブとして変貌することを確信しています」と述べています。

両社によるとこの新施設は、「戦略的立地であるエジプトを活用する」ことを目的として、同国で開発することを目的としたデータセンターの「第一弾」になるといいます。

Webサイトによると、現在Khazna社はUAE全体で9つのデータセンター拠点を運営し、さらに6つのデータセンターが建設中です。同社が傘下の施設を著しく増やしたのは、2021年10月に初めて発表したG42およびEtisalat Group社との合併の後です。この3社の合併により、Khazna社はUAE における最大のデータセンタープロバイダーとなりました。

AlnaqbiはNational 氏 とのインタビューの中で、Khazna社はサウジアラビア、クウェート、モロッコへのさらなる拡張を模索していて、パートナーと一緒にグリーンフィールド投資を計画していると述べました。

「地域的・世界的に活躍するためには、UAE以外の地域にも進出する必要があると認識しています。ヨーロッパと中東の間にあるエジプトは、東洋と西洋をつなぐゲートウェイのようなもので、地理的に非常に良い位置にあります。エジプトのような人口の多い国には、多くの可能性を秘めています。」

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

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