TikTokがフィンランドに10億ユーロのデータセンターを計画

欧州インフラ拡大を継続

TikTokは、フィンランドに10億ユーロ(11億4000万ドル)を投じて初のデータセンターを建設する予定であると報じられています。

中国資本の同社は、ロイター通信が計画に詳しい2人の情報筋から説明を受けた後、簡単な声明でこのニュースを発表しました。

自社でデータセンターを建設する予定か、サードパーティの施設にスペースをリースするのかは明らかになっておらず、データセンターの正確な場所、IT容量、建設予定スケジュールなどの詳細は明らかにしていません。DCDは、TikTokにコメントを求めています。

TikTokの親会社であるByteDanceは、国会議員からデータセキュリティに対する懸念が提起されたことを受け、2023年に欧州のユーザーデータをローカルサーバーに移行する取り組み「Project Clover」を開始しました。

同社は現在、ノルウェーにあるGreen MountainのOSL2-Hamarキャンパスの3棟すべてを使用しています。Green Mountainが、TikTokにデータセンターキャンパスを提供する計画が明らかになったのは2023年3月のことで、同年12月に最初のデータセンターが完成し、当初は2024年第2四半期に稼動する予定でした。正式に欧州のデータをこのキャンパスに移し始めたのは、2024年10月のことでした。

TikTokはアイルランドにもデータセンターを持っており、これは「Project Clover」の一部で、2023年にオンラインになりました。

その他では、ブラジルにデータセンターを建設することも検討しており、タイではデジタルインフラに88億ドルを投じると表明しています。

一方、米国におけるTikTokの将来は不透明なままです。ByteDanceは、米国事業を売却するか、セキュリティ上の懸念から米国ユーザー向けにアプリをオフラインにするよう言われています。同社に関心を持つ企業は数多く報告されていますが、優先入札者はまだ現れていません。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

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