TikTok競合の快手が中国北部ウランチャブに14億ドル規模のDCを建設へ
内モンゴルは本格的なデータセンター・ホットスポットになりつつある
ビデオ共有アプリを展開する中国のKuaishou(快手)は、中国北部にデータセンターを構築するために約100億元(14億ドル)を投資します。
内モンゴル、ウランチャブに構築予定のデータセンターは、約30万台のサーバが収容され、2021年末の稼働開始を目指しています。
この施設は、同社として初の大規模データセンターになると伝えられています。サイトに関する詳細は公開されていません。
中国モンゴル
中国のデジタルハブになりつつあるこの地域は、涼しい気候に加え電気代や土地も安く、データセンター事業者らが進出してきています。
IDCNovaによると、ウランチャブのデータセンター企業による総投資額は243億元(約29億ドル)に達し、それにはHuawei、Alibaba、Apple、およびUCloudなどが含まれていると言います。
Kuaishouの新たな投資は、先月行われた全国人民代表大会(略称:全人代)で、李克強首相が約3.6兆元(5,600億ドル)の財政刺激策を承認したことを受けての動きとなります。
China Briefingメディアは、Covid-19が経済に与えた圧力への対応として、その刺激は、橋や高速鉄道などの従来型インフラではなく、5G、IT技術、再生可能エネルギーへの投資に向いていると述べています。
KuaishouとTikTok
アプリとしては、Kuishouは3億人を超えるユーザ基盤を誇り、TikTokの中国名であるDouyin(抖音)に次ぐ中国で2番目の規模の短編ビデオアプリとなっています。
同社は2011年の立ち上げ以来、主要投資家Tencentを含む民間投資により総額44億ドルを調達しています。Tencentは昨年12月に30億ドルの投資を行っています。
先月5月に、Kuaishouは、TikTokのオーナー企業ByteDanceがサードパーティのアプリストア上での検索結果を妨害したとして訴えた事実を発表しました。
北京の海淀区人民法廷は、Kuaishouは検索機能が改ざんされたと主張している、と述べています。具体的には、ユーザがアプリストア360 Mobile Assistant内でキーワード「Kuaishou」を入力した場合、TikTokによる有料広告への誘導があった、という内容です。
Data Center Dynamics
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