豪ロイヤルメルボルン工科大学がAWS内にスーパーコンピュータを導入

オーストラリアのロイヤルメルボルン工科大学(RMIT)は、AWSに導入した専用スーパーコンピュータの利用を開始します。

同大学は、接続に関しては通信事業者のAARNetの協力を得、そして同社のハードウェアの利用方法の最適化についてはインテルの協力を得ます。

そしてRMITは、クラウド施設への接続にAWS Direct Connectを使用します。これは、顧客の施設と最寄りのAWSデータセンターを結ぶ専用のプライベート接続です。

今回の提携は、オーストラリアの大学が専用のクラウド・スーパーコンピューティング施設を導入する初めてのケースとなります。同大学は、この施設を利用して、先進的な製造、宇宙、フィンテック、デジタルヘルス、クリエイティブテクノロジーなどの分野を研究する予定です。

RMITの副学長(STEMカレッジ担当)兼デジタル・イノベーション担当副学長であるアレクサンダー・スビック教授は次のように述べています。「AWS、インテル、AARNETとのコラボレーションによる、オーストラリア初のクラウド型スーパーコンピューティング施設の設立は、大学や産業界が高度なデータ処理やコンピューティングのためにHPC能力にアクセスする方法を一変させるものである」

「私たちの業界のパートナー企業も、共同プロジェクトやプログラムを通じて、この新しいクラウド・スーパーコンピューティング施設を利用することができる」

AARNetのCEOであるクリス・ハンコック氏は、 「長年にわたり研究者らをクラウドにつなげてきたが、これほどの規模のものはなかった」と述べています。

彼は次のように補足しています。「このプロジェクトでRMITと提携できることを嬉しく思う。RMITは、私たちの超高速ネットワークを利用して、オーストラリア国内および海外での研究における地理的・距離的な障壁を取り除くことができる」 

クラウド企業らは、従来ではAtosやCrayなどのシステムインテグレーターが獲得していたハイパフォーマンスコンピューティングの契約を獲得するために、ますます競争を激化させています。

特に今年は、英国の気象庁が12億ポンド規模のスーパーコンピュータ契約を、Atosからの抗議があったにもかかわらずMicrosoft Azureに発注した出来事がありました。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

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