米エアフォース、4台の新スーパーコンピュータ”ムスタング”を配備
米空軍は、最大で4.87ペタフロップスの計算能力を誇る4台の新たなコンピューティングクラスタを展開したと発表しました。このシステムは、極めて機密性の高い情報を共有することができる米空軍初のスーパーコンピュータとなります。
「極めて機密性の高い情報やプログラムを共有したり処理したいという米国国防総省のために、空軍研究所(Air Force Research Laboratory)は、どうにかこの機能を確立できるよう尽力しました。新スパコンシステムは、軍で使用される計算ツールを、さらに進歩させるという公約を果たす物となります」
と、AFRL国防省のスーパーコンピューティングリソースセンターの代表であるJeff Graham氏は語りました。
「新しいスパコンでは、セキュリティを維持しつつ、より高度な計算能力を共有しあうことが可能となります。これからはプログラムを実行する際に、高度なセキュリティが保たれたコンピューティング設備をわざわざ建設したり、短期間しか使用しないのに小型コンピュータを購入・所持するといった、無駄な時間や予算を費やす必要がありません。この新機能により、国防省は最先端のコンピューティング能力を享受するだけでなく、数十億ドルの節約が可能になります。」と述べました。
スパコンの仕様は
4つの高性能コンピューティングシステムを主導するのは、第二次大戦中に使用されたP-51航空機にちなんで名付けられたMustangというHPEクラスタです。
1500万ドルのHPE SGI 8600スーパーコンピュータは、56448コアを備えています。これはShadow、Spectre、Voodooという3つのSGI 8600システムが結合したものです。
4台のスーパーコンピュータはすべて、 HPE社とのスーパーコンピューティングに関する契約で管理されています。この契約は、国防省のスーパーコンピュータの処理速度を47ペタフロップスまで引き上げることを目標とする”High Performance Computing Modernization Program”の一部です。
– Data Center Dynamics
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