Virgin Media O2 が年内に2,000人の人員削減へ

英国の通信会社による最新の大幅な人員削減

Virgin Media O2は、英国で年内に最大2000人の雇用を削減する予定と発表しました。

今回の人員削減は、同社の全従業員の約12％に相当するもので、この数字にはすでに発表されている800人の解雇も含まれています。

Sky Newsを含む複数メディアが、通信会社が昨夜（7月24日）解雇通告を行ったと報じています。

Virgin Media O2の広報担当者は、次のように述べました。「企業としての統合と変革を続ける中で、現在、顧客により良いサービスを提供するため、営業モデルを簡略化する提案について協議中であり、今年中に一部の職務を削減する予定です」

「どのような変革期も困難なことは承知していますが、当社は全従業員を支援することを約束しており、事業の将来的な方針に関して率直に対話するために、社内の従業員代表と共にCWU and Prospectと緊密に連携しています」

同社は、2021年に成立したLiberty GroupのVirgin MediaとTelefónica O2との合併による企業であり、携帯電話、ブロードバンド、テレビ、家庭用電話サービスから構成され、同国の4,700万人の顧客にサービスを提供しています。

英国の通信事業者が大幅な人員削減を発表したのは、Virgin Media O2にとどまりません。5月には、Liberty Global が 5％の株式を保有するVodafone（ボーダフォン）が、コスト削減策を実施するため、全世界で今後3年間に 11000人の雇用を削減すると発表しています。

この発表の直後、BT Groupはさらに踏み込んで、10年後までに55000人の雇用を削減すると発表し、そのうちの約10000人がAI技術によって代替される見込みであることを明らかにしています。

英国にとっては望ましくないニュース

PP Foresightの技術・メディア・通信アナリストのPaolo PescatoreがDCDに語りました。「通信会社が新たな収入源を探すのに苦労し続ける中で、業界の人員削減は不可避です」

「この状況を取り繕うことはできません。英国企業にとって決して好ましいニュースではなく、業界全体でさらなるコスト削減策が実施されることが予想されます。最終的には効率の改善です」

「次世代ネットワークの展開により利幅が圧迫され続けており、人々が接続に多くの出費をすることに抵抗を感じているため、どの通信事業者も新しい形態の収益を生み出そうと苦闘しています」

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。