MetaがAIチップの新興企業FuriosaAIの買収交渉中

早ければ今月中にも買収完了

Metaが、韓国のAIチップスタートアップFuriosaAIを買収する交渉を進めていると報じられています。

Forbesは、この件に詳しい無名の情報筋の話を引用し、早ければ今月中にも買収が成立する可能性があると報じ、同チップ企業の買収に興味を持っているのはMetaだけではないと付け加えました。

MetaはForbesのコメント要請に応じず、FuriosaAIは 「憶測 」についてコメントを拒否しました。

2017年に設立され、韓国の首都ソウルに本社を置くFuriosaAIは、RNGDチップの開発を支援するため、4回の資金調達ラウンドで約1億1500万ドルを調達しました。このAI推論チップの熱設計電力(TDP)は150Wだが、TDPが350WのNvidiaのH100 GPUと比較すると、RNGDはWあたり3倍の性能を発揮すると同社は主張しています。

RNGDは、今年後半に量産を開始する予定です。

MetaがNvidia製ハードウェアへの依存度を下げるため、自社製チップの開発を検討していることは以前から知られていました。2024年2月、ロイターが目撃・報道した文書によると、同社は第2世代のMeta Training and Inference Accelerator(MTIA)チップの導入を計画していたとのことです。

2023年に、開発が開始されると最初に報告されたこのチップは、「Meta Training and Inference Accelerator」と名付けられ、7nmノードをベースにしており、整数(8ビット)精度の計算で102Tops、FP16精度の計算で51.2テラフロップスを提供します。チップは800MHzで動作し、約370mm四方です。

同社は当初、2022年に自社製チップを発売する予定でしたが、社内目標を達成できなかったため計画を中止しました。AIトレーニング用のCPUからGPUへの移行により、同社は、データセンターの再設計と複数のプロジェクトの中止を余儀なくされました。

同月末、同社はデータセンターアクセラレータと、system-on-a-chips(SoC)の構築を支援するASICエンジニアを募集する求人広告を掲載しましたが、特定のプロジェクトについては言及されていません。

独自のチップを開発することで、Nvidiaへの依存度を下げようとしているのは、Metaだけではありません。今週初め、OpenAIが同社初のカスタムAIトレーニングチップの設計を最終決定していると報じられましたが、このチップはTSMCによって製造され、チップメーカーの3nm技術を用いて作られる予定です。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

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