NTT DC REITが、シンガポール市場で上場初日を迎える

取引初日の株価は3%上昇

NTTは、7億7300万ドルの新規株式公開に続き、データセンター不動産投資信託(REIT)をシンガポール証券取引所に上場しました。

月曜日の取引初日、同REITの株価は1ドルから1.03ドルへと3%上昇しました。

同REITのポートフォリオには、米国、オーストリア、シンガポールに6つのデータセンターがあり、その総価値は約15億7000万ドルです。

REITは、データセンターのような収益不動産を所有し、しばしば運営する法人です。投資家向けのファンドとして機能し、スペースのリースや不動産の賃料徴収を通じて収益を生み出しています。データセンターREITは、信託の収益のすべて、または大半をデータセンターのリースから得ている投資信託です。

NTT DC REITは、シンガポール証券取引所において、Keppel DC REITとDigital Core REITという、データセンターに特化した他の2つのリートに加わります。

2021年、Digital Realtyが設立したDigital Coreが、市場デビューに先立って9億7700万ドルを調達しました。今回の7億7300万ドルのIPOは、それ以来シンガポールで最大のものでした。

このREITにおいて、NTTが25%の株式を保有し、シンガポールの政府系ファンドGICが10%を保有しています。

同社は5月にIPO計画を発表しました。REITに譲渡される施設には、バージニア州アッシュバーン、カリフォルニア州サクラメント(x3)、オーストリア・ウィーン、シンガポールのデータセンターが含まれます。施設の総面積は41,000平方メートル(441,320平方フィート)以上で、約80MW、稼働率は約90%~97%です。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

関連記事一覧

  1. この記事へのコメントはありません。