シュナイダーエレクトリック、産業用ソフトウェア企業Avevaの残りの株式を44億ドルで取得へ
シュナイダーエレクトリックは、英国の産業用ソフトウェア企業Avevaの残りの全株式を取得し、事業全体の価値を約108億ドルとする取引を行います。
シュナイダーは2017年に34億ドルの逆買収を行い、Avevaがロンドン上場を維持できるようにしたことで、すでに同社の約59%を保有していました。
Avevaは、オペレーション&デバイスマネジメント、モニタリング&デジタルツインソリューション、エンジニアリング&デザイン、データマネジメントなどの産業用ソフトウェアを提供しています。同社は、製造業、エネルギー・インフラ、データセンターなどの業界をターゲットにしています。
もともとシュナイダーエレクトリックは2015年にAvevaの買収を試みましたが、ソフトウェア事業が土壇場で撤退しました。2016年の別の試みも失敗していました。
その後、Avevaは2020年に産業用ソフトウェアメーカーのOSIsoftを負債込みの50億ドルで買収しています。
Avevaの完全買収は、発表前の同社の株価に40%のプレミアムがついたことになります。尚、シュナイダーの株価は、このニュースを受けて0.9%下落しました。
シュナイダーは、ケンブリッジにあるAvevaの本社を維持するとし、Avevaの従業員数に「いかなる重大な変更」も加える予定はないと述べています。
この買収はまだ今年11月の株主総会で承認される必要があり、通常の規制当局の承認も必要となります。
この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。
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