英規制当局がHPEによる140億ドル規模のJuniper買収に関する調査を開始
第1段階の調査は8月14日まで実施
英国の競争市場庁(CMA)は、HPEが計画している140億ドル規模のJuniper Networksの買収について、第1段階の調査を開始しました。
最初の調査は8月14日まで行われ、その後、規制当局が正式な第2段階の調査を開始するかどうかを決定します。現在、CMAは利害関係者からこの取引に関するコメントを募集しており、7月3日までの提出となっています。
CMAは声明の中で、「この取引が実施された場合、英国内の商品またはサービス市場において競争を実質的に弱める結果になる可能性があるかどうか 」を調査していると述べています。
HPEは2024年1月、提案されている全額現金での取引を確認し、買収は両社の取締役会によってすでに承認されています。両社によると、規制当局の承認が得られれば、HPEのネットワーキング事業が倍増し、「包括的なポートフォリオを持つ新たなネットワーキングリーダーが誕生する」可能性があるとのことです。
この買収のための資金調達には、新規借入金、強制転換優先証券、バランスシートの現金の組み合わせが含まれます。
1996年に設立されたJuniper Networksは、カリフォルニア州サニーベールに本社を置くNYSE上場企業で、ルーター、スイッチ、ネットワーク管理ソフトウェア、ネットワークセキュリティ製品、Software-Defined Networking(SDN)技術などのネットワーク製品を提供しています。
HPEは、Hewlett Packardが2社に分割される直前に買収したAruba Networks部門を通じて、スイッチを提供しています。
HPEは2015年にHPから分離して以来、SGI、Cray、SimpliVity、Nimble Storageなどを買収してきました。Arubaの買収は、HPEが独立企業となって以来、最大規模の取引であり、HPの長い歴史の中でも最大級のものです。
この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Caféが日本向けに抄訳したものです。
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