
SubCo、米国とオーストラリアを結ぶ海底ケーブルを計画
リピーターなしの太平洋横断システムを計画
オーストラリアの海底ケーブル企業であるSubCoは、オーストラリアとアメリカ合衆国を結ぶ新たな海底ケーブルシステムを開発すると発表しました。
同社は今週、APX Eastの計画を発表しました。これは16ファイバーペアで構成されるシステムで、途中に陸揚げ地点や相互接続点を設けずに両国を直接接続することで、低遅延を実現するとしています。
このケーブルは、ニューサウスウェールズ州のシドニー北部から、カリフォルニア州サンディエゴまで敷設される予定です。
本システムは2028年第4四半期にRFS(Ready for Service)を迎える計画です。さらに、ハワイへの分岐は2029年第4四半期に予定されており、フィジーへの分岐も計画されています。
同社によると、このシステムはオーストラリアとアメリカ合衆国間で初めて光増幅を必要としない海底ケーブルとなり、システム全体にわたって単一端から給電可能になるとのことです。これは世界最長の無中継システムとなります。従来の海底ケーブルでは、信号を増幅するためにおよそ100kmごとに中継器が必要とされてきました。
SubCoの創業者であり共同CEOであるBevan Slatteryは、次のように述べています。「最新の海底ケーブル技術の進展を活用することで、世界最長となる連続した光海底ケーブルルートを設計しました。このシステムは障害時においても単一端から給電することが可能です。オーストラリアとアメリカ合衆国を結ぶ既存のすべての太平洋横断システムとは異なり、APX Eastでは光ファイバーペアの所有者は両端にSLTEを設置するだけで利用できます。再生装置も中間PoPも不要で、全区間が深海のみを通る単一路線です」。
SlatteryはLinkedIn上で、このケーブルの陸揚げ局がシドニーにあるNextDCのS1/S2サイトになることも明らかにしました。
SubCoはSlatteryが率いるSoda Groupの一員であり、Oman Australia Cableを保有しているほか、Indigo海底ケーブルの容量も利用しています。また、シドニー、メルボルン、アデレード、パースを結ぶSMAPケーブルの開発も進めています。
同氏はさらに、次のようにコメントしています。「AIファクトリーの話題が多く語られる中で、多くの人が見落としているのは、オーストラリアにとって最もリードタイムが長い要素は、電力や土地、データセンター、チップではなく、AIスケールの国際接続性であるという点です。APX Eastは、オーストラリアがAI分野で世界的リーダーになるという目標を実現するために極めて重要な基盤となります」
また、「ハイパースケーラーやネオクラウド事業者は、今から2028年までにオーストラリアで合計3GWのAIファクトリーを展開しようとしています。これには、生成されたトークンを世界に届けるために75~150TBの国際通信容量が必要になります。RFSが2029年や2030年となる将来のシステムでは対応できません。APX Eastはシドニーとカリフォルニア州を結ぶ全区間深海ルートのシステムであり、許認可リスクを低減し、敷設と完成の迅速化を可能にします」。
シドニーは10本以上の海底ケーブルの陸揚げ地点となっており、そのうち複数本は太平洋を横断してアメリカ合衆国へと接続しています。
NextDCのS1およびS2サイトは、マッコーリーパークのテクノロジーパーク内で近接して立地しています。両施設を合わせると、14,500平方メートルの敷地に36MWの電力容量を提供しています。
サンディエゴには現在、国際海底ケーブルの陸揚げは存在しません。ただし、GoogleのHonomoanaシステムは、フランス領ポリネシアおよびニュージーランドのオークランドを経由して、同市とオーストラリアのシドニーおよびメルボルンと結ぶ予定です。GoogleはElkhorn Services LLCを通じて、サンディエゴ郡に独自のケーブル陸揚げ局を建設する計画です。
また、以前にはEdgeConneXが、光ファイバー企業であるElectric Lightwaveによる国内向け海底ケーブルをサンディエゴの同社施設で受け入れ、ロサンゼルス近郊のエルセグンド地区にあるEquinix施設と接続する計画がありましたが、Electric Lightwaveは2017年にZayoによって買収されています。
この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。
















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