Googleの海底ケーブルCurie、接続先はLAのEquinixデータセンターに決定
Googleの 海底ケーブル Curieの上陸地点として、EquinixのLA4 IBXデータセンターが選出されました。これによって、アメリカとチリは、20年ぶりに海底ケーブルによって接続されることになります。
海底ケーブルは、チリ沿岸都市パルパライソからEqunixのLA施設まで敷設されることになり、その長さは10,000km以上に及ぶ予定です。
海底ケーブルシステムの設置および運用維持を担うことになるTE Subcom社によれば、海底ケーブル”Curie”は、将来的には接続地域がパナマまで拡張されることも見込んで設計されているとのことです。
TE Subcomは、Googleの他にもFacebookなど名だたる企業の海底ケーブルの製造、設置も手がけています。これまでに設置してきた海底ケーブルの総距離は、地球17周分をゆうに超えているようです。
海底ケーブル”Curie”の由来は?
Curieは、科学の先駆者であり、ノーベル賞を二度受賞したマリー・キュリー夫人にちなんで名付けられました。彼女は、言わずも知れた、ポーランド生まれのフランス人科学者で、放射線研究のパイオニアです。
海底ケーブルは、インターネットの重要な構成要素であり、世界規模の接続性には不可欠です。事実、日本⇔海外など大陸間でやりとりされるトラフィックの99%は海底ルートに依存しており、衛星システムを介して運搬されているのは 残りのわずか1%未満です。
Googleはチリのサンティアゴでデータセンターを運用していますが、Curieのケーブルの出発地点であるパルパライソ市からは120km離れています。同社は、今現在はラテンアメリカでサンティアゴを唯一の拠点としていますが、今後は1億4000万ドルを投資して、現在の3倍となる12万平方フィートへ拡大する計画を最近明らかにしていました。
一方でデータセンター事業大手のEquinixは、世界中で25以上もの海底ケーブル・プロジェクトに参加しています。今回、海底ケーブルの接続先となるカリフォルニア州のLA4コロケーション・データセンターは、すでに日本や、その他のAWSおよびGoogle Cloudのロケーションサービスと相互接続されています。
Equinixの事業開発部門の副部長であるJim Poole氏は
「世界のデータトラフィックが著しく増加し、グローバルに事業を展開する企業は、大容量で低レイテンシ、 信頼性が高く、海を超えてデータセンター同士を結びつけることが出来るネットワーク能力を必要としています。」
「海底ケーブルに接続するEquinixのグローバルデータセンターであれば、ユーザーは誰もが、瞬間的かつ低レイテンシでネットワークへとアクセスすることができ、これは非常に大きなアドバンテージとなります。」と語りました。
– Data Center Dynamics
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