シンガポール・日本間のSJC2海底ケーブルが当初の計画より5年遅れで開通

日本とシンガポールを結ぶ新しい海底ケーブルが、当初の予定より5年近く遅れて開通しました。

SJC2コンソーシアムとNECは先週、Asia-Japan Cable 2(SJC2)の建設を完了し、運用を開始したと発表しました。

SJC2の主幹はシンガポール、香港、日本を結んでおり、さらに韓国、中国本土、台湾、ベトナム、カンボジア、タイと結ぶ支線があります。

NECによって建設されたこのケーブルの総延長は約10,500kmに及び、126Tbps以上の通信速度を提供します。

このケーブルの計画は、2018年に初めて発表されました。当初は2020年第4四半期に開通し、144Tbpsを提供する予定でした。

SJC2コンソーシアム管理委員会の共同議長でSingtelのシニア・ディレクターであるMeng Fai Yueと、China Mobile Internationalの海底ケーブル・インフラ責任者のHerbert Xiongは、次のように述べています。「グローバルデジタルインフラストラクチャの重要な一部として、SJC2ケーブルシステムはアジア太平洋地域の接続性を向上させ、比類のない帯域幅容量と超低遅延を実現し、アジアの主要経済圏全体で次世代のクラウドコンピューティング、AI主導のサービス、リアルタイムのデータ流通を強力に支援します。」

SJC2コンソーシアムのメンバーには、China Mobile International、台湾の中華電信とその子会社東華電信、日本のKDDI株式会社、 PT Telekomunikasi Indonesia International、Singtel、SK Broadband、True Internet Corporation、ベトナム郵政通信グループが含まれています。

NEC Corporate SVP兼海洋システム事業部門長の植松智則は、次のように述べました。「このプロジェクトでは、NECはシステムインテグレーターとして参加し、海底ケーブルや中継器の製造からルート設計、設置、テストまでを一貫して提供しました。信頼性の高い通信環境を構築することで、域内各国のデジタル化と技術革新に貢献しています。」

SingtelとNECは最近、シンガポールと日本を結ぶ新しい海底ケーブル「Asia United Gateway East」の計画を発表しました。このケーブルコンソーシアムにはAmazonとマイクロソフトも参加しており、システムは2029年に稼動する予定です。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

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