英Kao Data、学校でデータセンターを教育

データセンターの設計は、7歳の子供でもできるようです

英国のデータセンター・キャンパス・デベロッパーのKao Dataが、子供たちにデータセンターについて伝えるプロジェクトを立ち上げました。

Kaoは、7歳から11歳の子供たちにデータセンターの重要性を伝えたいと考え、教育慈善団体のThe Cambridge Science Centreに「Kao Academy(Kaoアカデミー)」ウェブサイトのデザインを依頼しました。このサイトでは、データセンターとは何か、どのように構築され、私たちに何をしてくれるのか、などについて紹介されています。また、短いビデオ映像や子どもたちが切り貼りして作ることができるKaoのロンドンデータセンターの紙模型がダウンロードできたりします。

これはイギリスのキーステージ2(3年生から6年生)の子供たちを対象にしています。ちなみにこれはアメリカでは、2年生から5年生にあたります。

紙と糊で作るデータセンター

Kaoアカデミーでは、主にKaoの旗艦施設である、ロンドン北部のハーローキャンパスにあるデータセンター「KLON-1」が販促で使われています。KLON-1が建設される様子を撮影したタイムラプスムービー(Building a Data Centre in 2.5 Minutes)や、iMasonsのショートムービー( Data Centers for Dum-Dums)が用意されています。

また、Cambridge Science Centre(ケンブリッジサイエンスセンター)の広告、ワードサーチ、クロスワード、数独もあります。

子供たちは自分のデータセンターを設計し、賞品として150ポンド(≒23,800円)相当のレゴをもらえたり、ハーローのKao施設へ訪問することができます。

Kaoは、この企画がSTEM教育(科学・技術・工学・数学)の活性化につながるとしており、データセンターで働くことを希望する子供たちが出てくることを期待しています。

Kaoのヴァイスプレジデントであるアダム・ネザーソール氏は、次のように話しています。「データセンターに対する一般の理解や評価は、驚くほど低い。Kaoの使命は、子供たちをはじめ、Kaoアカデミーを通じて、データセンターの重要な役割や、設計、構築、運用に携わる人々への理解を深めてもらうことです」

Kaoは最近、ロンドン北部のハーロウにある旗艦キャンパスで、2棟目の施設の建設に着手しました。また、ビルト・トゥ・スーツ(BTS)サービスも提供し、また今年、スラウにデータセンターを開設しました。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

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