マイクロソフト、カニロボットが扱うガラスシートに7TBを保存
マイクロソフトは、同社の長期ストレージ・ソリューション「Project Silica( プロジェクト・シリカ)」の新たな姿を公開しました。
Project Silicaはフェムト秒レーザーを使い、3次元ナノスケールのグレーティングと変形を様々な深さと角度で重ねることで、溶融石英ガラスにデータをエンコードするものです。
同社によると、シリカは現在、1枚のガラスシートに7TBを保存することが可能で、プラットフォームからの書き込みと読み出しが大幅に高速化したといいます。
一度データがガラスにエンコードされると、向こう1万年間はその状態を維持するためのエネルギーは必要ないとのことです。
2022年にプロジェクト・リーダーのAnt Rowstron博士に話を聞いたところ、同社はガラスシートにアクセスするために「独立して動作する小さなロボットで、このカニ運動で構造に沿って上下動できる倉庫型ロボット工学に目をつけた」と話してくれました。
同社は現在、ガラス板をつかんで顕微鏡に戻し、データを読み取るロボットを公開しています。先週、DCDはマイクロソフトが新しいデータセンター・ロボット・チームを募集していると報じました。
Rowstron 氏は、この技術が「世界中のAzureデータセンターで主力になる」ことを想定していると述べていますが、商業展開の準備はまだできておらず、さらに3~4段階の開発ステージが必要とのことです。
さらに近い将来、同社はノルウェーのスヴァールバル諸島に「Global Music Vault」を設立するため、ベンチャー・グループのElireとパートナーシップを結びました。これは、スヴァールバル諸島を拠点とするArctic World Archiveとは別のもので、フィルムに世界中の重要な情報(マイクロソフトのGitHubのコードを含む)を保存する計画です。
この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。
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