Telehouse がイギリス国立物理学研究所と共同でTime-as-a-Serviceの提供を開始

データセンター・プロバイダーのTelehouse International Corporation(以下、Telehouse )は、イギリス国立物理学研究所( National Physical Laboratory : 以下、NPL)と提携し、タイム・アズ・ア・サービス(Time-as-a-Service)の提供を開始しました。

このサービスはNPLTime Certifiedと呼ばれ、正確で同期された時刻信号を企業向けに提供するものです。

NPLTimeはネットワークに入る時点まで24時間365日監視・維持され、協定世界時(UTC)に直接トレーサブルとなっています。

Telehouse とNPLによると、配信される時刻はUTCの1マイクロ秒以内の精度であるため、Telehouseの利用顧客はデータのタイミングを正確に把握することができるとのことです。以前は、Telehouseを含むデータセンターは時刻データのソースにNetwork Time Protocolを使用していたが、これは10ミリ秒までしかトレースできず正確さも不十分でした。

Time-as-a-Serviceソリューションは、同期に公共のインターネットやGPSアンテナに依存することはありません。顧客はTelehouse London DocklandsデータセンターのラックとNPLTime Certifiedを光ファイバーケーブルで接続することができます。

このソリューションは、2018年以降、取引やトランザクションのタイムスタンプに関するEU規制に準拠することが法的に義務付けられている金融サービスセクターにとって特に有用だと考えられます。

Telehouse Europeのマネージング・ディレクターである高室貴代氏は、次のように述べています。 「技術や規制の進化に伴い、正確な時刻はますますビジネスクリティカルになっており、特にフォレンジック分析や監査に正確さの証拠を提供しなければならない金融サービス機関にとっては重要です。Telehouse が NPLTime Certified を開始したことで、規制遵守を支援するための認証可能でトレーサブルな時刻など、お客様の課題に直接対応するサービスを提供するという当社のコミットメントがさらに強化されました」

NPLのNational Timing Centreプログラムの責任者であるLeon Lobo氏は次のように付け加えています。「レジリエントな 時刻はデジタルインフラの同期を支え、トレーサブルなタイムスタンプによってデータの品質を最大化します。NPLとTelehouseのパートナーシップは、ビジネスの継続性をサポートするだけでなく、信頼できる時刻で現在および今後のアプリケーションを実現する、エキサイティングな新しい機会を提供します」

Telehouseは1989年に設立され、イギリスのロンドン・ドックランズ、ドイツのフランクフルト、トルコのイスタンブール、フランスのパリとマルセイユ、ベトナムのハノイ、香港、中国の北京と上海、日本の東京、タイのバンコク、アメリカのロサンゼルスとニューヨークにデータセンターを構えています。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Caféが日本向けに抄訳したものです。

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