無名の会社が米ネブラスカ州に6億ドル規模のデータセンターを計画
“Agate LLC”という企業の提案により、 米ネブラスカ州リンカーンの2400万平方フィートの区画が農業用地からデータセンター用途の工業用地に再整備されました。
Agateはその身元を隠し続けていますが、おそらく大規模な企業のダミー会社です。 Agateは、デラウェア州を拠点とするビジネス、法律、および金融のサービスプロバイダーであるCorporation Service Company(CSC)に登録されています。
参考: CSC社とは?
Agateは誰か?
提案文書によると、サイトは最大床面積が200万平方フィートのデータセンターとして開発される予定です。文書の連絡先は、アイオワ州デモインを拠点とする弁護士Bridget O’Malley Kausky氏となっています。 DCDは彼女の事務所に確認を取っています。
リンカーン市当局は本日、会議でこのプロジェクトについて話し合い、データセンターがネブラスカ州会議事堂の建物の視界を遮るかどうかを判断するようです。その後、データセンターは来月の公聴会や、その他の規制上の問題を解決する必要があります。
1011 Nowによると、Lincoln Partnership for Economic Development(LPED)のVPであるPat Haverty氏は次のように言った:「その会社は地域内で違ったサイトを作るアイデアを持って、少し前に私たちのところにやって来ました。そして最終的にこのサイトに決定し、我々はサイトのデューデリジェンスに取り組んできました。」
Agateの背後に存在する企業の目的はまだわかりません。 1つ想定される企業はGoogleで、定期的にデータセンター開発に対し6億ドルを投資しており、その身元を隠すためにCSCを隠れ蓑にしておるのではないかということです。今年の初め、同社は、2019年中にネブラスカ州を含む全米のデータセンターに総額130億ドルを投資すると発表していました。
これまでのところ、Googleはテキサスのデータセンターを発表し、また2020年に稼働開始を予想されているネバダ州ヘンダーソンにある75万平方フィートの施設に着工しました。
昨年、Googleは“Montauk Innovations LLC”の偽名を使い、オハイオ州ニューアルバニーにある6億ドル規模のデータセンターの減税を交渉していました。その後Ohio Tax Credit Authorityは、15年間のデータセンター売上税の100%免税を承認しました。これは、2058年10月30日まで40年間も更新されるという選択肢もあります。この取引は、税額控除期間中に4,350万ドル相当の価値を生むと考えられています。
DCDは、コメントを求めてGoogleに連絡をしました。詳細が判明次第、本記事を更新する予定です。
Data Center Dynamics
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