米海軍がシップデータセンターの課題を改善できる新技術を探索
データセンターの運用は難しい。海上ではかなり難しい 。
US Navy(米海軍)は、艦内のデータセンターとネットワークの運用を簡素化し、エラーのトラブルシューティングを容易にしたいと考えています。
軍事部門は、IT技術者の海上生活における困難を少し楽にできる「最先端の/最新技術によるアプローチやプロセス」に関する情報を求めています。
404エラー アクセスしようとしているページは船酔いです
DCDも参加した候補ベンダー向けのプレゼンテーションの席で、当局は、海軍がさまざまな艦船からなる大艦隊ネットワークやデータセンターの複雑性を軽減する方法を検討していると説明しました。
しかし、Naval Information Warfare Center, Atlantic (NIWC)も、複雑なシステムで問題が発生した場合のトラブルシューティングの改善に関し、外部からの支援を求めています。
Zoomブリーフィングの席で、C4I Departmentのチーフサイエンティストであるリチャード・アンダーソン氏は、米海軍が現在直面している困難を説明しました。
「各艦には独自の構成や、バージョンが異なるソフトウェアがあり、艦船の可用性はアップグレードを行う上での大きな課題だ。各艦ではそれぞれ異なるアプリケーションが走っている。」
アンダーソン氏によると、これらのネットワークを管理するには高度なスキルが必要になることが多いという。「典型的なデータセンターでは、認定されたネットワークエンジニアや認定された仮想化エンジニアがいると思う。彼らの多くは、大学の学位やソフトウェアエンジニアリングの基礎能力を備えている。」
しかし、海軍では、同様の作業をはるかに小規模なチームで行う必要がある。チームは、しばしば他にも様々なミッションクリティカルな役割を任されている(その一部は、以下の動画で確認できます)。スキルセットは非常に多岐にわたり、場合によっては独自仕様のシステムに関するトレーニングを受けている人もいる。
これらのシステムはめったに更新されず、艦船は数年に数回、長期間ドッキングすることがあります。その時点で、優先的にアップグレードや修理をすべきホストが数多くあります。彼らが航海に出ているとき、本土との接続が不安定になる可能性があり、本土への安定したリンクを必要とするシステムの開発は勧められません。
「したがい、特定のシステムのための教育を受け、スキルを有する環境を維持することは非常に困難だ。」とアンダーソン氏は述べています。深刻なシステム障害時に、特に海軍が重要な任務の真っ最中にある場合、海軍は専門家を船内に招き強制的に問題解決を強いられることがあると言います。
「私たちは、システムをより迅速に推奨レベルまで修復できることを望んでいる。」とアンダーソン氏は言います。「私たちが求めているのは、システムログからでも、オペレーティングシステムからでも、利用可能なツールからデータを引き出すことが出来、問題がどこにあるのかを理解し、そしてそこから修正が行えるシステムだ。」
これを念頭に置いて、海軍はこの問題の潜在的な解決策について、商用事業者および研究機関に向けてRFI(Request for Information)を送信しました。「私たちは何をしたいかについてのかなり良いアイデアを持っているが、全てを知っているわけではない。」とNIWCのマイケル・メリケン氏は電話の中で話していました。
「つまりこれは、最新の優れたテクノロジーを使い私たちを教育するための案件である。」
そのRFIからのフィードバックは、最終的なRFP(Request for Proposal)作成とベンダーとの契約に利用されます。知的財産は商業組織により保持され、他でも自由に売り込むことができます。
当局は、請負業者を特定のアプローチに向かわせるようなことは何も言わないよう注意を払っていましたが、人工知能と機械学習システムが、実行可能な手段だろうと認めました。
アンダーソン氏はまた、次のようにも述べています。「皆をソリューションに導きたくはない。しかし私は実際、海兵隊が現在取り組んでいる、自然言語処理を使用して、海兵隊が彼らの技術とシステムを使用してトラブルシューティング能力を向上させるといったプロジェクトを知った事からこのアイデアを得た。」
さらに先を見据えて、メリケン氏は次のように補足しています。「海軍の現時点での問題や、このような複雑なネットワークの問題だけでなく、より多くのデバイスやシステムが自律的になる中で、将来も視野に入れて解決する必要がある。システムは独立して動作できる必要がある。
「つまり、これは、自動運転車や、IT専門家がプロセス全体を見落とさずに維持できるようにしなければならない複雑なネットワークを持つ自律システム、にも当てはまる可能性があると考えている。私たちが認識済みの現在の問題を解決するだけでなく、将来重要になるとわかっているトピックについても検討している。」
Data Center Dynamics
コメント ( 0 )
トラックバックは利用できません。
この記事へのコメントはありません。