バングラデシュで、SEA-ME-WE-5ケーブル断線によりインターネット使用不能に
通信各社モバイルサービスへの影響なし
SEA-ME-WE 5海底ケーブルの破損により、バングラデシュのインターネットサービスが中断しています。
SEA-ME-WE-5はシンガポールからバングラデシュ、中東を経由し、フランスまでの20,000kmを結ぶケーブルです。2017年に完成し、その名称はWestern Europe 5 Submarine Cable Systemの略です。
バングラデシュのDaily Star紙が報じたところによると、破損は20日午前0時過ぎに発生したとのことです。障害は2〜3日続くと見られていますが、同国の通信事業者からは問題は報告されておらず、状況を注視している状況です。
SEA-ME-WE 5の出資者であるBangladesh Submarine Cables PLC (BSCPLC)によると、断線はシンガポールとマレーシアの間で発生したとのことです。
このため、シンガポールとバングラデシュのクアカタにあるSEA-ME-WE 5の陸揚局との間のトラフィックはすべてダウンしています。この損害は、バングラデシュが1.7Tbpsの国際容量を失ったことを意味します。
トラフィックは代わりに、コックスバザールに設置された国内初の海底ケーブルであるSEA-ME-WE 4に迂回されたようです。
また、Daily Star紙によると、バングラデシュはフランスに繋がるSEA-ME-WE 5の西側から、まだ約100Gbpsの容量にアクセスできているほか、インドから帯域幅を輸入している国際地上ケーブル(ITC)のライセンス保有者を経由して、さらに2.7Tbpsの地上波容量があるとのことです。
バングラデシュ海底ケーブル会社(BSCPLC)のMirza Kamal Ahmed取締役は、「修理およびサービス復旧のために船が出動し、2~3日かけて作業を行う」とDaily Star紙に話しました。
SEA-ME-WE 5ケーブルの断線は過去にもありました。2022年11月、エジプトで切断が起こり、インドネシア、ジブチ、エリトリア、パキスタン、イエメンを含むいくつかの国が混乱しました。
一方、来年には新たにSEA-ME-WE 6ケーブルが開通し、再びバングラデシュを結び、13,200Gbpsの容量を提供する予定です。
この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。
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