WEBホスティング会社eNom、データセンター移行に伴いDNSに問題発生

36時間以上オフラインになったとユーザーから報告

ドメイン名レジストラおよびWEBホスティング会社eNomでデータセンターの移行に伴い、ドメインネームシステム(DNS)に問題が発生しています。

「現在、当社のDNSとリセラーコントロールパネルに問題が発生しています」と同社は17日、ステータスの更新で述べています。DNSレコードの欠落や不正確なDNSレコードのためにWEBサイトが解決されないこと、またDNS MXレコードの欠落のために電子メールサービスが中断されることがあると述べています。


この問題は同社がデータセンターを移行した翌日に発生したもので、移行プロジェクトは延長されたが完了したと報告しています。しかし多くの顧客から36時間以上オフラインになっているとの報告があがっており、ユーザーはこの問題の間、ネームサーバーを変更することができなかったと指摘しています。

「お客様をより良くサポートし長期的な安定性を確保するため、Enomは12時間かけてデータセンターの移行を行います」と同社は12月16日にツイートし、ステータスページに投稿しています。この移行作業はPST午前6時から午後6時まで行われ、サイトやサービスは利用できないもののDNSは通常通り解決される予定だと述べています。

「データセンターの移行は継続中です。開発チームのテストでは、移行期間を1月16日午前0時(PST)まで延長する必要があることが判明しました」と、移行当日にツイートし、移行期間中はURLリダイレクトがオフラインになることを指摘した上で、計画的メンテナンスは完了したと述べました。

しかしその後、報告されたエラーについて更新を行いました。「当社のネームサーバーを使用しているドメインで、解決に失敗しているとの報告をいくつか受けています。移行が完了するまでこの問題を調査し、完全に対処することはできません。これは移行に伴う予期せぬ結果であり、優先的に対処します。」

1997年にワシントンで設立され2017年にRightside Groupによってカナダのドメイン販売会社Tucowsに8350万ドルで売却されたeNomは、約1500万のドメインをホストしていると伝えられ、今回の問題で数百のドメインが影響を受けたと報告しています。



この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。



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