データセンター/ サーバ室技術ガイドブック【特集】②
【おまけ】データセンター周りで使われる用語について
データセンター周りで使われる用語は、各業界、団体、メーカーなど人それぞれで様々な表現がなされます。 プロジェクトなどでの各担当者同士でのコミュニケーションの際には誤解を生まないよう気を付けるようにしましょう。
共通言語(用語の統一、商標)
- エアフロー:対流 / 空流 / 気流 / 熱流体
- 開口パネル:ガラリパネル / 吹出口 / フロアパネル / 通気用フロアグリル
- アイルキャッピング (※NTTファシリティーズ社) / コンテインメント、などなど
立場の違いで異なる意味合い
- 給気(空調)、吸気(ICT機器)
- 負荷率 (ファシリティ) vs 使用効率(IT)
- PDU ※以下で解説
PDU
例えば「 PDU 」という用語は、担当者の立場によって意味合いが異なる典型的な例です。
A. 電気設備関係者:分電盤
UPS から供給される電源を分岐するための分電盤で、近年大型データセンターで用いられる400V出力の電圧を、200Vまたは100Vに降圧する変圧器を搭載することが多い。200V出力を100Vに降圧するものもある。
B. IT関係者:ICT機器に配電するための機器
最近でコンセント口単位での電流値などが監視できるような インテリジェントPDU などもある。
電気設備のPDU(分電盤)からサーバに配電する間に、サーバラック内に設置されるコンセントバーなどを指すことが多い。ブレーカを装備するものもある。
C. PDF【PowerDistribution Frame】
UPS出力分岐盤から直接にサーバラック列ごとの分電盤に給電され、変圧器も内蔵されていることも少なくない。これをPDUと呼ぶデータセンターもある。
2019年6月10日の JDCC総会に併せ、JDCC10周年記念出版
- 印刷書籍
- アマゾンPOD(プリントオンデマンド)
- 電子ブック
- JDCCサイトでPDFファイルを直販
【総監修】
JDCC運営委員長/GUTP 代表
東京大学大学院 教授 江崎 浩
【監修】
JDCC運営委員(サーバ室技術ガイドブックWG リーダ)
尾西 弘之
株式会社大谷技術士事務所 大谷 淳一
次回はデータセンター、サーバ室内のエアフローについてのコンテンツを掲載しますので、引き続きお楽しみください。
詳しくは、「データセンター サーバ室技術ガイドブック」をご覧ください。
JDCC/GUTP共同ワーキンググループ / サーバ室技術ガイドブックWG
補足解説記載:DC ASIA
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