AtNorthがアイスランドで新設されるデータセンターのPPAに調印
Landsvirkjun社とアークレイリの施設に関する契約に調印
北欧のデータセンター事業者atNorthは、アイスランドに新設する施設の電力購入契約に調印しました。
atNorthは、アークレイリに新設する5MWのデータセンター向けにエネルギーを供給するため、Landsvirkjunと5年間の契約を締結しました。また両社は、atNorthが最大10MWを購入する2年間の制御可能な負荷PPAも締結しました。この契約は将来のより大規模なPPAに置き換えられる可能性を秘めています。
atNorthのCEOであるEyjólfur Magnús Kristinssonは次のように述べました。「Landsvirkjunとのビジネス関係は常に良好で、両社にとって利益となっています。当社の新しいデータセンターは、アイスランドの産業界にビジネスチャンスをもたらすとともに、アークレイリの経済にもさまざまな好影響をもたらすと期待されています。当社は、データセンターサービスの需要が継続的に伸びていることを認識しており、その需要に応えるため、年間数百億ISK規模の投資計画を進めています」
2022年4月に、この計画が初めて明らかにされました。このデータセンターはICE03として知られ、アイスランドの北部に位置するアークレイリにあります。最初の建設段階は、2棟の建物で約2,500平方メートル(26,900平方フィート)、初期の容量は12MWとなっています。フル稼働時には、 5棟の建物で4,000平方メートル(43,000平方フィート)を超える施設となり、50MWまで拡張できる可能性を持っています。
AtNorthは、HafnarfjörðurとReykjanesbærにある事業者のデータセンターをカバーする同様な契約を結んでおり、Landsvirkjunの顧客として数年前から利用されてきました。
Landsvirkjunの副社長であるTinna Traustadóttirは、こう語っています。「アイスランドにおけるAtNorthの3つ目のデータセンター開設、おめでとうございます!データセンターの位置がアークレイリであることは非常に実用的で、南部のエネルギー需要はすでに高いため、さらに負荷の均等化を進めることが望ましいと考えられます」
AtNorthはコロケーションとHPCを専門としている北欧全域のデータセンター・プロバイダーです。現在はスウェーデン、アイスランド、フィンランドに6つのデータセンターを持ち、さらにフィンランドのデータセンターも現在建設が進められています。AtNorthの顧客は、BNP ParibasやProptivityなどがあります。
アイスランド最大の発電事業者であるLandsvirkjunは、アイスランドで18カ所の発電所を運営する電力会社です。アイスランドでは、水力発電所、地熱発電所、風力発電所を合わせて18カ所で、発電所事業を営んでいます。
この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。
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