HostDimeのブラジル・データセンター、100%太陽エネルギーで稼働

HostDimeは、ブラジルのジョアンペソアにある専用データセンター全体をサポートする太陽光発電所の建設を開始したことを発表しました。この120万ドルの太陽光発電所への投資により、データセンターの現在の電力インフラ全体(1.2MW)と、2022年末までに完了予定の30パーセントの拡張をまかなえるようになると報告されています。

開発の第一フェーズでは、540ワット・ピークの太陽光発電モジュール(ソーラーパネル)2,000枚以上を設置します。これは、ブラジルの800世帯以上の家庭の1ヶ月の消費量に相当します。

HostDime社のエンジニアリングチームは、MLPE(モジュールレベルパワーエレクトロニクス)技術を採用し、耐陰性やミスマッチ解消によるエネルギー効率の向上と、高い信頼性と柔軟性を実現しました。7月までに準備が整う予定のこのプロジェクトによる初年度の節約額は、月あたり35,000ドルと見積もられています。

HostDimeブラジルのCEOであるFilipe Mendes氏は、次のように述べています。「データセンターはその事業の性質上、本来エネルギーを大量に消費するものです。この消費電力の100パーセントをクリーンな再生可能エネルギー源から利用できることは、HostDimeが本当に誇りに思うところです。私たちは、世界的な持続可能性の目標に沿ったテクノロジー企業でありたいと願っています。この太陽光発電所によって、私たちの直接的なエネルギー消費は、私たちが管理する責任ある方法で行われていることが確認されます。ブラジルにある私たちのデータセンター全体が太陽エネルギーで動いているというのは、素晴らしい成果です。」

ESG

データセンターは、世界の電力使用量の1%を占めていると推定されるため、データセンターのインフラ業界は、その責任を意識する必要があります。専用のデータセンターを設計、建設、運用する際には、ESGを考慮することが非常に重要です。ESGの問題に真剣に取り組むことで、運用効率を最大化し、全体的なリスクを低減することができます。

HostDimeは、太陽光発電所の建設に加えて、空調の省エネを実現するスマート構造、排出量を削減するTier IVグレードの発電機の導入など、施設のエネルギー効率を向上させるための追加的なアクションを実施しました。

HostDime Globalのグローバルエンジニアリング担当副社長であるDavid Vivar氏は、「私たちは、エネルギー効率を高め、ESGを推進するために、データセンターの設計とベストプラクティスを常に進化させており、次の世代にプラスの影響を与える施設を建設・運営できるようにします」と述べています。

Digital Infra Network ( Michael Nelson 記者)より抄訳・転載

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