Aspen Creek Digital社が太陽光発電による仮想通貨採掘センター開設

Aspen Creek Digital (ACDC) は、同社初のビットコインマイニングセンターである6MWのハイパフォーマンス・コンピューティング・センター(HPCC)を10MWの太陽光発電所とBehind-the-meter(電力メーターの先にある蓄電設備などの設備:BTM) で併設し、西コロラド州で操業を開始したことを発表しました。このプロジェクトは、ACDCのセルフマイニングの拠点となります。

同社はまた、ビットコイン採掘のホスティングクライアントとしてGalaxy Digitalのマイニング事業も追加しています。このコロラド州の施設の立ち上げは、2025年初頭までに全米で3GW以上の風力、太陽光、バッテリー発電を立ち上げるための最初のステップとなります。

2022年に設立されたACDCのミッションは、世界有数の再生可能エネルギーHPCCのフリートを構築することで、発電の脱炭素化を促進することです。これらのHPCCは、当初はビットコインの採掘に特化する予定です。最終的には、ACDCは、HPCCの設計、コロケーション、運用をBTMで行う革新的なビジネスモデルと、社内の再生可能電力開発パートナーとの低コストかつ長期の電力購入契約という形で、持続可能な大規模コンピューティングサービスを提供することを目指します。

ACDCは、完全所有のS19世代マイナーを使用したセルフマイニングのために、コロラド州のデータセンターを運営しています。このプロジェクトに併設された75,000平方フィートの研究開発・履行施設は、ACDCの将来のHPCCインフラの試験、保守、保管、トレーニングの集中拠点となります。

この運用施設に加え、ACDCが現在開発中のビットコインマイニングサイトがテキサス州各地にあります。ACDCの2番目の施設は、今夏の稼働を目指しており、1万台のASICマイナーをホストできる30MWのデータセンターで、87MWの太陽光発電所とBTMで併設されます。ACDCの3番目のプロジェクトは、200MWの太陽光発電所とBTMに設置された150MWのデータセンターです。

これらのプロジェクトは、テキサス州電力信頼性評議会(ERCOT)にとって重要な追加発電資源であり、グリッドを安定化させることで自然エネルギーの普及を促進する貴重な制御可能負荷資源でもあります。ACDCは、変圧器やスイッチング機器など、必要なすべての長期リードタイム機器を調達しています。また、両プロジェクトの許認可および相互接続は、プロジェクトの立ち上げに向けて順調に進んでいます。

「最近の市場の変動は、ビットコイン採掘の主要な投入資源である電力を制御するという当社の中核戦略の重要性を実証しています。ACDCは、持続可能な再生可能エネルギー源を構築し、当社の事業とグリッドに再生可能エネルギーを戻すというシンプルな前提のもとに設立されました。この設計により、ACDCはビットコイン市場の変動に耐えることができ、電力市場の変動から我々のオペレーションを保護することができるのです」ACDC社のCEOであるアレクサンドラ・ダコスタは、このように述べています。「最初のプロジェクトの成功は、ビットコインの採掘に必要な最大の投入資源であるエネルギーコストを大幅に削減し、それを持続的に実現するという我々のコンセプトの証明です。」

「当社の有能なチームとパートナーは、財務の健全性と再生可能エネルギーの専門知識をもたらし、地域社会と強いパートナーシップを築き、炭素の透明性を実現し、グリッド・レジリエンスを強化しながら、業界の持続可能性を劇的に向上させることでしょう。」

Galaxy Digitalのマイニング責任者アマンダ・ファビアノは、こう述べています。「Galaxyのプロップマイニング事業を拡大するために、Aspen Creek Digitalの持続可能な施設の一部を利用できることに感激しています。私たちの採掘目標を達成するために、強力な運用背景を持つエコシステム・プレーヤーと協力することに引き続き尽力します。”」



Digital Infra Network ( Michael Nelson 記者)より抄訳・転載



関連記事一覧

  • コメント ( 0 )

  • トラックバックは利用できません。

  1. この記事へのコメントはありません。