アリババクラウドがドイツに3番目のデータセンター開設

アリババグループのデジタルテクノロジーとイノベーションのバックボーンであるアリババクラウド(Alibaba Cloud)は、ヨーロッパ全域の顧客から高まるデジタル変革の需要をサポートするため、ドイツで3つ目のデータセンターを開設しました。

このデータセンターはフランクフルトにあり、ストレージ、ネットワーク、データベースに至るまで、さまざまなクラウドコンピューティング製品を提供すると、同社は声明で述べています。データがドイツに存在することで、このデータセンターは、ドイツにおける最高のセキュリティ基準と、クラウドコンピューティング・コンプライアンス・コントロール・カタログ(C5)に規定される厳格なコンプライアンス規制を遵守しています。

3つのデータセンターが一体となって、ヨーロッパのお客様に高可用性、卓越した回復力(レジリエンス)、堅牢なディザスターリカバリー機能を提供します。Alibaba Cloud Intelligenceのヨーロッパ担当ゼネラルマネージャーであるレイモンド・マーは、次のように述べています。

この3つ目のデータセンターの開設は、ドイツおよびヨーロッパの地元市場にサービスを提供するという当社の継続的なコミットメントを明確にするものです。当社の豊富な実績を持つイノベーションと、厳しいセキュリティおよびコンプライアンス要件を満たす競争力のあるソリューションにより、お客様のデジタルトランスフォーメーションへの要求をサポートするという使命を果たす決意です 。

新たなイノベーション

新しいデータセンターでは、機械的な冷却の代わりに自然な冷気を利用するドライクーラーによるフリークーリングオペレーションも採用しています。フリークーリングのフル稼働時間は、年間7,000時間以上に達する見込みです。

さらに100%グリーン電力を使用し、インテリジェントなクラウドベースのプラットフォームで日々の二酸化炭素排出量を監視・最適化することで、より持続可能な運用を実現する予定です。アリババクラウドは、2016年にフランクフルトで最初のデータセンターを発表して以来、欧州の自動車、製造、小売、ゲーム分野の顧客と協業してきました。

それ以来、Intelligent Speech Interaction、AI向け機械学習プラットフォーム(PAI)、GPUクラスターなど複数のAIサービスも市場に投入し、継続的にクラウドベースのイノベーションを求める顧客の要望をサポートしています。BMWKのTrusted Cloud Initiativeのメンバーとして、アリババクラウドは、ドイツ連邦情報セキュリティ局(BSI)から拡張要件を備えたC5テスト証明書を取得した最初のクラウドサービスプロバイダーでもあります。

また、ドイツで展開されるAIアプリケーションのセキュリティを認証するためにドイツ連邦情報セキュリティ局(BSI)が制定した初の適用試験基準である「ドイツAIクラウドサービス・コンプライアンス基準カタログ(AIC4)」の監査にも無事合格しました。また、シーメンスやSAPなどの企業と提携し、中国でのデジタルトランスフォーメーションを推進しています。

ガートナーのレポート「Market Share」によると、アリババは2021年の売上高で世界第3位、アジア太平洋地域ではトップのIaaSプロバイダーであることが判明しています。ITサービス、2021年 新しいデータセンターの導入により、世界27地域に84のアベイラビリティゾーンのネットワークを持ち、高い安全性と拡張性、堅牢性、持続可能性を備えたクラウドインフラを提供し、デジタルイノベーションを取り入れるグローバルカスタマーをサポートすることができます。



W.Media ( Venkatesh Ganesh )より抄訳・転載

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