オラクルがCohereに出資、生成AIツールをクラウドに統合する計画
しかし、スタートアップは “Cloud Agnostic “であり続ける可能性が高い
オラクルはジェネレーティブAI(生成AI)企業のCohereに対し、その事業価値を約22億ドルと評価する投資を行いました。
なおこの、2億7000万ドルのシリーズCラウンドには、NvidiaとSalesforceも参加しました。
ハイテク大手各社が、急成長するジェネレーティブAI分野で有望なスタートアップ企業を探す中、オラクルの今回の投資は、マイクロソフトがOpenAIに、グーグルがAnthropicに投資したのと同様の動きであると言われています。
The Informationによると、オラクルはCohereの大規模言語モデル(LLM)を同社の人事ソフトウェアなどに統合する計画だといいます。しかし、マイクロソフトはOpenAI製品をAzure上で再販する独占的な権利を持っていますが、一方Cohereは “Cloud Agnostic”であると公言しています。同社は、自社のモデルがプライベートクラウドやオンプレミスのデプロイメントでも機能することを目指しています。
Cohereのモデルは、すでにGoogle CloudとAmazon Web Servicesで利用可能であり、将来的にそれが変わるという兆候はありません。このスタートアップは、企業顧客にフォーカスし、企業と協力してカスタムモデルを開発することを提案しています。
オラクルは、同社のクラウドサービスを通じてCohereのモデルにアクセスすることで得られる潜在的な追加セキュリティに注目すると予想されます。また、同社は独自のLLMを開発中で、クラウドサービスに展開する可能性もあります。
この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。
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