STT GDC Philippinesが3つのデータセンターを拡大

2023年第3四半期までに同国に5.2MW増設予定

STT Telemedia Global Data Centers (STT GDC)のフィリピン部門は、フィリピンにある3つのデータセンターの拡張を計画する予定となっています。

現在マカティ、カビテ、ケソンシティにあるデータセンターの容量を合計5.2MW拡張する予定です。同社のデータセンターは現在5カ所で、合計22MWの容量を運用しており、今回の拡張により、総設備容量は27.2MWとなり、その大部分は再生可能エネルギーで供給されることになります。

現在ケソン市のデータセンターは5.5MW、カビテは4.8MW、マカティは3MWのIT容量を提供しています。このデータセンターは、「ほとんどのデータセンターの容量を超える」 と同社は述べていますが、拡張の配分は明らかにされていません。

STT GDCフィリピンの社長兼CEOのCarlo Malanaは次のように述べています。「デジタルサービスに対する需要がますます高まっていることから、民間セクターが国家のデジタル変革に積極的に貢献する必要性が浮き彫りになっています」

同国のデジタルインフラ構築を支援するSTT GDC Philippinesの成長戦略の一環として、今回の拡張は、フィリピン国民に信頼性の高い堅牢なデジタルインフラを提供するという政府の取り組みを支援するための公約の一環です。

この拡張計画に加え、STT GDC Philippinesはハイパースケーラーに応えるため、グリーンフィールドの建設も検討しており、最終的には今後数年間で150MW以上のIT容量を運用することを計画しています。

今年の5月、STTはマニラにSTTフェアビュー・キャンパスとして知られる124MWのデータセンターを建設すると 発表しました。最初の建物の建設が開始され、2025年には運用が開始される予定となっています。

STT GDC Philippinesは、2022年に設立されたGlobe、Ayala Corporation、シンガポールのデータセンター運営会社ST Telemedia Global Data Centresの合弁事業です。現在同社は首都マニラに3カ所、Globeから分離したカビテとダバオに各1カ所のデータセンターを保有しています。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

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