Scala Data Centers、チリ最大のデータセンターキャンパス建設に向けた環境認可を取得

3つのキャンパスの第1フェーズに4億ドルを投資予定

Scala Data Centersは、サンティアゴのランパにチリ最大のデータセンターキャンパスの建設を開始するために必要な環境ライセンスを取得しました。

2024年第1四半期の運用開始を予定しているこのデータセンターは、総容量120MW、初期容量30MWの規模になる予定で、ハイパースケールのクライアントをサポートするために建設されています。

ランパは、同国に建設中の3つのキャンパスのうちの1つです。Scalaはすでにバルパライソのキュラウマに総容量45MWの別のデータセンターの建設を開始しており、その最初の棟は2023年3月に完成する予定です。この施設は、ラテンアメリカとアジア太平洋地域を結ぶ15,000kmのファイバーを持つ海底ケーブル「フンボルト」と同じ地域に位置しています。

ScalaのCEOであるMarcos Peigoは、「海底ケーブルの到着地点の近くにデータセンターを建設することで、ラテンアメリカ、アジア、オセアニア間の接続においてかつてない規模と品質を保証し、この地域のデジタルインフラの実現に大きく貢献します」と述べています。「5Gは、メタバース、モノのインターネット(IoT)、遠隔医療、自律走行車など、大量のデータを使用し低遅延を必要とする様々なサービスやアプリケーションの展開を加速するシナリオにおいて、さらに表現力を高めるものです。」

3つ目もサンティアゴに配置され、総容量は80MW、建設期間を半分にできるScala社独自のプレファブ設計「FastDeployビル」で設置されます。

合計で200MW以上の容量を実現するために、4億ドル程度の初期投資が見込まれています。3つのデータセンターはすべて100%再生可能エネルギーを使用し、国内で約1,000人の雇用を創出する予定です。

2021年12月、Scala Data Centersは、ブラジルに2つのハイパースケールデータセンターを建設する計画も発表しています。SP4とSP5のデータセンターは、サンパウロ州バルエリで稼働します。SP4は今年8月に稼働しています。

ScalaはDigitalBridgeの子会社で、こうしたラテンアメリカでの需要増に対応するため、2020年に設立されました。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

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