University of Utah Health

ユタ大学で湿度によるIT障害が発生

大学病院が患者受け入れ停止を余儀なくされる

ユタ大学( The University of Utah )では、データセンターの湿度問題で広範囲にITが停止しました。

8月22日午後3時45分(MT)、屋外の湿度が非常に高くなったため、障害が発生しました。同大学のデータセンターのITチームはサーバールームの湿度を調整しましたが、その過程でサーバールームの湿度制限に抵触し、自動シャットダウンが発生しました。この障害は同日午後7時50分までに解消されました。

ITシステムがダウンしたため、同大学病院は救急車やヘリコプターを利用した救急患者を帰らさるを得ませんでしたが、問題が解決するまでの間、すべてのコミュニケーションを紙とペンで行い、同施設での入院治療を継続することができました。

「これは私たちが計画し、練習してきたことです。大がかりで破滅的なことのように聞こえますが、以前はいつもこうして働いていたことを思い出すことが重要だと思います」とユタ大学の広報担当者Suzanne Winchesterは述べました。

病院の問題だけでなく、キャンバス、Peoplesoft、Ultimate Kronos Group、VPN、UMail、ユタ大学ホームページ、ボイスシステムなど、大学のアプリケーションがダウンしました。授業は通常通り行われました。

異常気象による病院の機能停止は、財政的にも患者にとっても大きな影響を与える可能性があります。昨年、英国のロンドンの病院では、夏の熱波の最中にIT障害が発生し、医師が患者の医療記録にアクセスできなくなりました。後に、この障害によって英国国民保健サービスに140万ポンド(170万ドル)の損害が出たと推定されています。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

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