クロアチアのICT企業Cratis、ヴァラジュディンにデータセンター開設へ
2,000平方メートルの敷地に2.8MWの電力を供給
クロアチアのICTソリューションプロバイダであるCratisは、今月ザグレブ北部のヴァラジュディンに新しいデータセンターを開設すると発表しました。
同社は間もなく、地元のポリエチレンフィルム、袋、包装メーカーのMuraplastと提携し、この施設を立ち上げる予定です。
DC Northと呼ばれるこの施設は、2,000平方メートル(21,525平方フィート)の広さで、6つのデータルーム(各340平方メートルのホールに96のラックを収容)に2.8MWを供給し、PUE 1.14で運用されます。同社はこのプロジェクトで、Schneider、Perkings、Siemens、Vertivと協力しています。
2021年初頭に初めて発表されたこの施設は、現在建設が完了し、今月中にオープンする予定です。
Cratis によると、クロアチア唯一の Tier III 認定データセンターになる予定で、現在テスト中だということです。しかし、Uptimeのクロアチアのアワードページには、A1、Apsis IT、Hrvatski Telekomの少なくとも3つのデータセンターがTier IIIアワードを受賞しています。
「プロジェクトの第一段階は1,700万ユーロ(1,800万ドル)と評価され、補助金なしで当社独自のリソースと融資によって賄われました」と、同社の広報担当者はSeeNewsへの電子メールで述べています。
Muraplast は、このプロジェクトの少数投資家です。同施設のパンフレットによると、2棟目を増築するための土地が用意されているようです。
PBZ bank はこのプロジェクトに融資を行いました。
PBZは以前、「欧州連合(EU)の主要優先事項のひとつであるデジタル変革のための重要なインフラプロジェクトに参加できることを嬉しく思います」と述べています。
2014年に設立されたCratisは、マネージドインターネット、クラウド、サイバーセキュリティサービスを提供しています。同社は、ザグレブにある Digital Realty と Databox の施設、ヴァラジュディンにある Hrvatski Telekom の施設、スイスのチューリッヒにある別のデータセンターで事業を展開しています。
Digital Realty は最近、ザグレブに 30MW のデータセンターキャンパスを建設する計画を発表しました。A1は2021年後半に首都に施設を開設しました。
この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。
コメント ( 0 )
トラックバックは利用できません。
この記事へのコメントはありません。