テスラ、テキサス州オースティンの本社にDojoデータセンターを建設中

自動運転車開発用のAIスーパーコンピューター

テスラがテキサス州オースティンの本社に「bunkerlike」データセンターを開発中であるとThe Informationが報じています。

テスラはすでにカリフォルニア州サンノゼでスーパーコンピューター「Dojo」を運用しており、最近、イーロン・マスク所有のTwitter/Xが立ち退いたサクラメントのNTT Global Data Centersの施設に移転しました。

Dojoスーパーコンピューターは、自動運転車システムのトレーニング用に設計されたカスタムDojo D1チップアーキテクチャを使用しています。

マスク氏は7月に、「Dojoに10億ドル以上を投じる」と表明したものの、そのうちどれだけがハードウェアで、どれだけがインフラ費用なのかは明らかにしませんでした。これには研究開発費も含まれています。

テスラは昨年Dojoの導入を開始した際、キャビネットあたり200kW以上の高密度環境をサポートするために、完全なカスタム設計の冷却装置を開発したと主張していました。また、これらのキャビネットも特注であったと同社は述べていました。

その際、同社はDojoが約3,000基のカスタムD1チップを搭載し、合計1.1エクサフロップス(BF16/CFP8)の性能を発揮すると説明していました。

Dojoと並んで、テスラはかなりの規模のGPUフットプリントを保有していることが知られており、2021年時点で3つのHPCクラスタで10,000基のGPUを保有しており、その数は増える一方だとマスク氏は7月に述べていました。「NvidiaのハードウェアをNvidiaが提供してくれる限り、我々は実際にそれを利用するつもりだ。Jensen(Huang CEO兼創業者)とNvidiaには多大な敬意を払っている。彼らは素晴らしい仕事をしてくれた」

「率直に言って、彼らが十分なGPUを提供してくれるなら、Dojoは必要ないかもしれない。しかし、彼らにはそれができない」

新データセンターの詳細は明らかになっていません。今年初めのオースティン拠点の求人情報では、” 初の試みとなるデータセンター “とされていました。

マスク氏は以前、Dojoをクラウドリソースとして他の企業に提供する可能性があると述べていたことがあったが、まだ実行には至っていません。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

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